神奈川のうまい「絶品の昼寿司」ベスト5店…高コスパ、貴重な地魚《真鯛・平目・穴子・あじ》回転寿司で「ソロ活」も問題なし

辻堂「湘南前 玉寿司」 辻堂駅から徒歩7分。湘南らしい瀟洒な住宅街に忽然と現れる、これぞ“湘南前”の寿司店。取材当日のホワイトボードのおすすめだった小田原の真鯛、三浦のカンパチ、鎌倉腰越の平目、そして茅ヶ崎の地鰺といった…

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いくらつまんでも食い足りぬ相模湾。わずか3日ほどで6軒の寿司屋さん巡り。せっかくだから地魚中心に寿司をつまみ、さらに駅弁の鰺の押寿司も2人前完食。でもその直後にふと思った。

「全然、飽きてない……」

それどころか、原稿書いているだけで、酢飯の味わいが脳裏に蘇る始末。そんな神奈川県・東海道線沿線……いわば相模湾沿岸の寿司屋を覆面調査隊が巡りました。

大船「回転ずし 豊魚」

鮮魚の卸から小売り、そして多くの飲食店も展開する神奈川の水産会社「鈴木水産」。東京は江東区の錦糸町駅前にある大きな鮮魚店『魚寅』も経営している会社と聞けば、知ってる人なら「オッ!」となるであろう、その会社が展開する回転寿司だ。

地だこ、しゃこ、ほうぼう、漬マグロ、あじ

もともとは三崎のマグロ専門問屋だけに、マグロを使った寿司バリエーションが豊富。地魚感溢れるネタのなかで特に驚いたのが、いくら噛み続けても、延々と旨みが油田のように湧き続ける地ダコと円熟の味わいホウボウだ。香ばしい甘みと酢飯がちょうどよく合いどんどん食べられる。。店舗は2階だが、その1階は同経営の鮮魚店。

藤沢「樽寿司 さしみ茶屋」

藤沢市内に四店舗を擁す、湘南の名店『樽寿司』。その店舗の中でも同店は藤沢駅近くの飲食店街に軒を構える。伺った当日のホワイトボードを見れば、小田原の平目やイカ、茅ヶ崎のイワシ、アジ・イナダ・カマス・真鯛など、神奈川の港から揚がった地のネタも豊富で、赤酢を使ったシャリで握りに。

「地魚にぎり」夜のメニューだが昼も注文可。ネタはイナダ・ヒラメ・アジなど

この店であらためて旬の相模湾のアジの旨さに胸が熱くなった。アジは全部の店で食べたんだけど、なんなんだろう、この季節のアジの旨さっていうのは! 鮮烈なみずみずしさといいますか、旨いだけじゃなく、夏に合う味わいなんですよね。本当にアジの握りだけ、延々食べててもいい!

アジ以外に、追加で握ってもらったのが小田原の真鯛の昆布締め。夏の真鯛は身が痩せてるってのが定説なのに、すごい旨みだ!

場所柄、そして“さしみ茶屋”という店名からも推測できるように、寿司以外にも、旬の魚を使った、酒の肴に最適な料理の品数がとにかく圧倒的だ。

小田原「回転寿司 北條」

地元・小田原漁港から水揚げされた相模湾の魚介類。そして全国の市場からの吟味された素材を握る回転寿司店。

左からクジラ、地魚三貫盛り、しまあじ

店の位置する『ミナカ小田原』は、フードコートに、なんと温泉ホテルをも内包する小田原駅からすぐの総合ビルで、オープンは2020年末。そんなピカピカの中でつまむ寿司はまたオツである。

辻堂「湘南前 玉寿司」

辻堂駅から徒歩7分。湘南らしい瀟洒な住宅街に忽然と現れる、これぞ“湘南前”の寿司店。取材当日のホワイトボードのおすすめだった小田原の真鯛、三浦のカンパチ、鎌倉腰越の平目、そして茅ヶ崎の地鰺といった地元・神奈川の地魚以外に、この店の名物といえばなんといっても穴子。

「湘南前にぎり」

ランチタイムの「名物穴子漬け丼」に始まり「名物穴子丼」「名物穴子握り」もぜひ。更に「湘南鰺にぎり」もいきたい!

真鶴「割烹 福寿司」

とことん…いや“とことん”なんて言葉じゃ足りないくらいに徹頭徹尾、地元・真鶴の地魚がズラズラズラズラぁ~と揃う、まさしく真鶴の海の幸を丸ごと全部平らげられるようなお店!その魚種は、ニザダイ、ハシキンメ、ヤガラ、イタチウオといった、そうとうの魚好きでも「これを食べるのは初めて」というだろう、中央ではなかなか流通してない魚にまで及ぶ。

「地魚にぎり」
「地魚定食」

そして煮魚や焼魚の定食、天重もランチメニューに並ぶ懐の深さ。当日に真鶴の港から入荷され黒板に記された魚種のマニアックさが半端ない。食べた『地魚にぎり』の皿には、初めて食べるヤガラの頭が載ってて、それ見た時に本当に声上げた。

『おとなの週末』2021年10月号より(本情報は発売時のものです)

…つづく「本当にうまい「チェーン店のすし屋」ベスト7店…一貫108円、ソロ活でも大丈夫な《高コスパ店》ご当地ネタも豊富な店を大公開」各地にひしめくチェーン店の寿司屋のなかから、用途別で使えるおいしい寿司店を紹介しています。

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