今でこそ寿司は高級な食べ物だが、江戸時代に誕生した握り寿司は、もっぱら屋台で食べられるファストフードだった。ネタは全国各地から、うまい寿司を江戸気分で寿司をつまめる、立ち食い寿司の名店を覆面で実食調査しました。
新橋「寿司 魚がし日本一 新橋駅前総本店」
平成元年に創業し、バブル時代の「寿司とは高級なもの」というイメージを庶民へぐっと引き寄せた革新的な店。ランチタイムはシャリもネタも大ぶりで、働く人のお腹を満たしている。
赤酢などの3種の酢を合わせたシャリは、口中でほんのりと温かくふわりとほぐれていく。懐に優しい値段で寿司を頼める分、昼のチョイ飲みに利用するお客も多いのだとか。
ネタは豊洲市場のほか、神奈川県三崎港からの仕入れがあり、朝獲れ鮮魚や、日によっては珍しい魚の入荷があることも。コバンザメやオジサンなど、他店にはないユニークかつ美味なるネタをいただけば、板前さんとの会話も弾む。