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かつて河岸があった日本橋は、江戸前寿司の粋と歴史が使った街。夜は少し敷居が高いけれど、昼なら安心して頬を落とせる店を見つけてきました。

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蛇の市 本店

明治22年に屋台として創業した老舗が令和2年3月に移転。白木に黒塗と朱塗のつけ台が映えるスタイリッシュな店内で、伝統が息づく江戸前寿司を楽しませてくれる。まず、シャリが素晴らしい。

米は寿司用の石川県能登産「笑みの絆」を使用。羽釜で炊き上げた粒の輪郭がはっきりしたシャリを赤酢と塩のみで調える。いい意味でネタの味をジャマしない仕上がりで、口の中でのはらりとしたほどけ具合も実に見事だ。ネタも、本マグロのヅケに平目の昆布〆など、ひと手間加えたものが印象的。そして、見逃せないのが薄焼き玉子でシャリを巻いた玉子巻き。

具は胡麻と海苔だけというのが潔く、〆にふさわしい逸品だ。

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おとなの週末Web編集部
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