そうだ 京都、行こう。――日本の広告史に輝く、JR東海の名作キャンペーンが始まって今年で30周年。現在、魅力的なプランを続々展開中だ。秋の紅葉はもちろん、CMやポスターでお馴染みの風景の中に身をゆだね、ゆったりまったりの極上のティータイムと“口福”を約束する。その内容とは?
画像ギャラリーそうだ 京都、行こう。――日本の広告史に輝く、JR東海の名作キャンペーンが始まって今年で30周年。現在、魅力的なプランを続々展開中だ。秋の紅葉はもちろん、CMやポスターでお馴染みの風景の中に身をゆだね、ゆったりまったりの極上のティータイムと“口福”を約束する。その内容とは?
「そうだ 京都、行こう。」30周年を締めくくる特別企画!
1993年に始まり、今年で30周年を迎えている「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン。昨年からさまざまな企画を展開しているが、その締めくくりとなる特別企画「そうだ 京都で、飲もう。」がスタートして盛り上がりをみせている。京都ならではの場所でお茶やお酒を楽しみ、それらにまつわる体験を通じ、よりおいしく思い出深い旅を提供する。そんな体験型プランがいくつも用意されているのだ。
梨木神社で京都三名水のコーヒーを
数あるプランの中から、寺社仏閣での一服や京の茶道文化に欠かせない宇治でのお茶づくり体験など、京都らしいひと時を過ごすためのプランを厳選して紹介していこう。
京都御苑にほど近い「梨木神社」は、御苑の散策がてら足を伸ばしたい場所。明治18(1885)年に創建され、明治維新に貢献した三條実萬・実美父子が祀られている。
萩の名所としても知られる境内には、京都三名水のひとつ“染井”の井戸があり、三名水のうち唯一枯れることなく沸き続けている。現在でも飲用可能で、茶の湯にも適した貴重な名水だ。
境内にあるのが、その名水を使うスペシャルティコーヒースタンド『Coffee Base NASHINOKI』。京都御所から移設され、茶室として使われていた建物をリノベーションしたカフェだ。抽出する水だけでなく氷まで染井の水を用いた水出しアイスコーヒーは、柔らかくも軽やかな味わいととくに評判!
【[Coffee Base NASHINOKI]選べるドリンク・栗まんじゅうセット】
境内のカフェ「Coffee Base NASHINOKI」でひと息つくならこのプラン。染井の水を使ったスペシャルコーヒーなど好みのドリンクと栗まんじゅうを、特別価格で楽しめる。カウンター横のスタンドはもちろん、縁側や庭の長椅子に腰をかけていただくのも気持ちいい。
【別室でのコーヒーコース ~名水を使ったスペシャルティコーヒーとお菓子のペアリング~】
よりじっくりコーヒーを楽しむ特別プランも用意。店内奥の別室にて、コーヒーとお菓子がコース仕立てで供され、抽出方法による味の違いや和菓子とのペアリングなどを堪能できる(各日4名様まで)。
昼でも夜でも仁和寺のカフェでまったり
右京区にある世界遺産「仁和寺(にんなじ)」を訪れるなら、拝観と境内カフェ利用がセットになったプランがいい。
仁和寺といえば、京都を代表する寺院のひとつ。 国宝の金堂をはじめ、五重塔や二王門など江戸時代に建立された国の重要文化財の建築が立ち並ぶ人気の観光スポットだ。
国指定名勝の庭園「北庭・南庭」の美しさも見逃せない。毎年秋には紅葉のライトアップが催され、雲海に浮かぶ金堂や紅葉が神秘的な世界を演出する。
広い境内を散策した後には、境内にある蔵カフェ『NINNAJI JAXURY SPACE』へ。江戸時代に建築された蔵を改装した木の温もり溢れる店内では、有栽栽培にこだわったコーヒーや煎茶をはじめ、お菓子付きの抹茶、期間限定ドリンクなどもお目見え。ひと休みにぴったりだ。
仁和寺でのプランは、次の昼と夜の2つのパターンがある。
【仁和寺 御所庭園拝観と蔵カフェ1ドリンク券】
仁和寺の拝観と、蔵カフェ『JAXURY SPACE』でのワンドリンク券(テイクアウト)がセットに。境内では、燃えるような紅葉を背景に、修復が完了した「黒書院」(※)や七代目小川治兵衛が改修した国指定の名勝庭園「御所庭園」などを楽しもう。
※「黒書院」の中には入れません。
【仁和寺 雲海ライトアップ拝観と蔵カフェ1ドリンク券】
今年も開催される秋の夜長の雲海ライトアップは必見。仁和寺の夜の拝観で、雲海に浮かぶ国宝の姿など幻想的な世界にどっぷりと浸ることができる。境内の蔵カフェ『JAXURY SPACE』で使用できるワンドリンク券(テイクアウト)付き。
こちらのプランは、12月8日(日)までの金・土・日・祝の催行となるのでご注意を(一部除外日あり)。
祇園・円山公園の長楽館でアフタヌーンティーを
神社仏閣など和の印象が強い京都だが、実は明治・大正時代からの歴史ある洋館が多く残っているのをご存知だろうか。そんなレトロモダンな建物でのティータイムもまた捨てがたい。
祇園・円山公園の一角に、明治42年に迎賓館として建てられた『長楽館』は、初代内閣総理大臣伊藤博文や大隈重信らも訪れた洋館だ。建物と多くの家具調度品が京都市有形文化財の指定を受けており、この地の貴重な文化と東山の自然を同時に体感できる最高のロケーションだ。
なかでも玄関のそばにある応接間「迎賓の間」は、ロココ様式のドローイングルームとして、現存する日本の西洋館で最大規模という。かつては主に婦人方のおもてなしの部屋として使われていたそうだ。
バカラ社製シャンデリアやアンティークの家具、漆喰彫刻に囲まれ、エレガントな雰囲気はそのままに、今はアフタヌーンティーが楽しめる専用ルームになっているというから、なんとも贅沢!
【<1日1組限定>祇園・円山公園の「長楽館」迎賓の間確約アフタヌーンティー】
明治時代のレトロ建築・長楽館「迎賓の間」でのアフタヌーンティーを確約するプラン。自家製焼き菓子やスイーツ、季節のフィンガーフード、お愉しみの一皿など、内容は盛りだくさん。
食前酒やセレクトティーなどこだわりのドリンクとともに楽しんで。非売品のポストカード(3枚セット)付きというのも魅力的だ。
お茶からコーヒーまで、京都らしい風情を感じながら飲むのはまた楽しいもの。「そうだ 京都で、飲もう。」キャンペーンでは、他にも多数のプランが用意されているので、ぜひチェックしてみて。
文/飯田かおる