『おとなの駄菓子』として、小腹がすいたスキマ時間に食べたい。
総合的な印象としては、食事として食べるタイプのカップラーメンではない。ちょっとした空き時間に、小腹を満たすのに丁度いい選択肢だ。食器棚の上の方に買い置きしておいて、なにを食べても食べなくても中途半端なときに食べたいカップラーメンだ。
というわけで、『ポンちゃんラーメン』は「おとなの駄菓子」という評価が適切だろう。カップラーメンを食べるという行為が欲しいときこそ、『ポンちゃんラーメン』の出番ということができる。
長野県民の心にも、時間の隙間に差し込まれた思い出として、『ポンちゃんラーメン』は刻み込まれているのではないだろうか。
文・写真/深澤紳一(ふかさわ しんいち):PCゲーム雑誌から文芸誌、サブカルチャー誌まで幅広い寄稿歴をもつライター。レーシングスクールインストラクターなども務めつつ、飼犬のために日々働く愛犬家。