駒込『麺屋 HERO』油そば もちもちの自家製麺の下にはカエシで味付けた豚バラチャーシューが忍ばせてある。香味油から出るニンニクなどの香りも魅惑的な中毒性のある一杯。
画像ギャラリー「東京で一番旨いラーメンを決めようじゃないか」 と2000年にスタートした「TRY(Tokyo Ramen of the Year)」。
審査員・ゲスト審査員は、「TVチャンピオン」最後のラーメン王・青木誠氏、“元祖ラーメンクイーン”レイラ女史、そして“最強のラーメンブロガー“であり、昨今は「マツコの知らない世界」(TBS系)に出演するなど多方面で活躍中のしらす(斉藤光輝氏)。
さらに、通称“ラーメン官僚かずあっきぃ”として数多くのメディアでラーメン情報を発信している田中一明氏、ラーメンと城をこよなく愛し、全国のラーメンを食べ歩く尾瀬氏、年間外食数約2500食のうち約1800食がラーメンというまろ氏の6名。新店部門のみ審査を行うゲスト審査員に、いけ麺氏、しらけん氏が加わり、計8名で審査を行なっている。
東京、池袋、新宿、渋谷と都内の主要駅を1周約60分でつなぐ山手線は、首都圏の交通を支える大動脈。周辺地域の 開発も目覚ましく、新スポットが続々と誕生している。
沿線には名立たるラーメン店が多数。複数ジャンルで評価を得ている『鳴龍』は担担麺も名物のひとつで、何度もビブグルマンに選出されている。
ほかにも、中毒性のある『HERO』の油そば、ボリューム満点の『池田屋』のガッツリ系ラーメン、上品な『こいけのいえけい』の家系ラーメン、洗練された『ほん田』の清湯つけ麺、じんわりまろやかな『えーちゃん食堂』の醤油ラーメンと、実に多彩だ。
秋葉原『麺処 ほん田 秋葉原本店』醤油つけ
豚と魚介の旨みを重ねたスープに5種類の醤油を使ったカエシを合わせ、奥行きのある味わいに。なめらかな国産小麦の自家製麺もいい香り。
店主 本田裕樹さんが語る地元情報「商売繁盛や良縁を願うならパワースポット神田明神へ!」
大塚『創作麺工房 鳴龍』醤油拉麺
カキや乾物などの魚介の風味との香り、醤油のアロマが心地よく鼻に抜ける。全粒粉入りの香り豊かな自家製麺、トロトロに煮込まれたバラロールと、細部に至るまで出色の出来ばえで、うならずにはいられない。ひと口啜れば、重層的な旨みが余韻となって、いつまでも続く。
駒込『麺屋 HERO』油そば
もちもちの自家製麺の下にはカエシで味付けた豚バラチャーシューが忍ばせてある。香味油から出るニンニクなどの香りも魅惑的な中毒性のある一杯。
目黒『えーちゃん食堂』ラーメン
サバを軸にヒラコとウルメ、3つの節を主役に立てたスープは旨みたっぷり。自家製の中細麺は食べ進めるうちに、ふわふわの食感に変化する。
店主 佐藤栄市さんが語る地元情報「『SwitchCoffee Tokyo』のコーヒーもおいしいですよ!」
高田馬場『ラーメン 池田屋 東京高田馬場店』ラーメン
ド乳化のスープとオーション100%の力強い自家製麺に、ぶつ切りの煮豚を合わせ、圧倒的な存在感と旨みで魅せる。写真の盛りでデフォルトとは驚き!
巣鴨『こいけのいえけい』豚骨醤油ラーメン
スープはゲンコツや背ガラ、鶏ガラを4日かけて炊いたもの。熟成させることで、優しく上品な味に仕立
てている。低温調理の燻製チャーシューも美味。
※店舗の情報はすべて取材時(2024年7月時点)のものです。
撮影/小澤晶子、関根則夫、田中秀典
文/松井さおり
…つづく「東京のうまい「究極の醤油ラーメン」ベスト5店…スープ濃厚、150人が試食した「究極の一杯」を覆面調査隊が《浅草・王子・上大岡・糀谷・尾久》で発見」あまたひしめくラーメン屋のなかから、究極の醤油ラーメンを紹介しています。