年末、年始は何かと神社・仏閣に足を運ぶ時期。そして参拝を終えたら、おいしい蕎麦をぜひ!胃に心に、“おいしくて大満足”というご利益ももたらしてくれます。今回は浅草寺・池上本門寺・川崎大師周辺の蕎麦店をご紹介します。
浅草・浅草寺『丹想庵 健次郎』
蕎麦を啜った瞬間、上品な蕎麦の香りがふわり。心地よい弾力のそれを咀嚼すればさらに香りがあふれ、ただただうっとり。口福の時間が訪れる。
同店で使用するのは主に秋田県産の蕎麦。かえしは半年以上熟成をさせたもので、ダシは本枯節のみ。全て香りとのど越しの両立にこだわる蕎麦のためだ。そのこだわりは蕎麦前にも発揮され、鮮魚や鴨料理、天ぷらといったものはもちろん、佃煮などちょいとしたものまで、どれもが旨く、酒が進んで仕方ない。
「うちは回転率が悪くて」と店主・鈴木さん。しかしそれは蕎麦前から蕎麦まで、お客さんがしっかり楽しんでいる証拠。その顔はどこかうれしそうだ。