自動車の経済学

【200万円以下】おすすめ中古車3選!! 2017年式がねらい目となる理由とは? これなら買えるお値打ち中古をジャンル別選定

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物価高、円安の時代様々なものが値上がりしているが、何といっても高額なクルマの値上がりが痛いところだ。そこで注目が集まるのが中古車だが、近年中古車のニーズの高まりや新車の納車遅延などもあり、高年式車の中古価格が高止まりしている。そこで今回は、値段がこなれている2017年式に注目した!!

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物価高、円安の時代様々なものが値上がりしているが、何といっても高額なクルマの値上がりが痛いところだ。そこで注目が集まるのが中古車だが、近年中古車のニーズの高まりや新車の納車遅延などもあり、高年式車の中古価格が高止まりしている。そこで今回は、値段がこなれている2017年式に注目した!!

7年落ちの2017年式の中から注目の3車種

中古車イメージ/xiaosan@Adobe Stock

中古車を選ぶメリットは、当たり前の話だが、価格が安いことだ。この特徴を重視するなら、自分の好みやニーズを満足させた上で、ボディカラーなどを含めて人気の低い車種を選ぶと良い。新車価格が同程度でも、中古車になると人気車は価格が高まり、不人気車は安くなるからだ。

特に今はインターネットを使って中古車を検索するユーザーが増えた。以前はユーザーが中古車販売店に出向いたから、店舗スタッフから「これは買い得ですよ」と勧められて選ぶこともあった。しかし今は、知名度の低い車種はインターネットで検索されず選ばれにくい。そうなると人気の違いに基づく価格差が従来以上に広がる。こういった点も含めて、年式や走行距離の割に安価な中古車をカテゴリー別に取り上げたい。

なお年式はすべて7年落ちの2017年式にする。最近はクルマを乗り替える周期が長引いており、高年式では値落ちが少ない。中古車としての価格の安さを重視すると7年落ちが妥当になる。

軽自動車:2代目マツダフレアワゴン/70~80万円(2017年式)

2代目マツダフレアワゴン

マツダフレアワゴンは、スズキが供給するOEM車で、スペーシアの姉妹車だ。全高が1700mmを上まわるボディは車内も広く、後席のドアはスライド式だから乗降性も良い。

前述のようにOEM車は、知名度が低いためにインターネットで検索されにくく、中古車価格も安い。2017年式フレアワゴンの中古車価格は70~80万円だから、新車時の50~55%に収まる。

コンパクトカー:最終型マツダデミオ/100~110万円(2017年式)

最終型マツダデミオ

コンパクトカーの現行マツダ2は、2014年にデミオの車名で発売され、2019年のマイナーチェンジで海外と同じマツダ2に改名された。

従って2017年式デミオは現行マツダ2と基本的に同じクルマだが、今ではデミオの車名は認知度は下がった。そのために直列4気筒1.3Lガソリンエンジンを搭載したデミオ13Sツーリングの価格は100~110万円で、新車時の55~65%に収まる。もともとデミオの人気があまり高くなかったことも、中古車の値落ちに結び付いた。

ただし車両自体は現行マツダ2と同じクルマだから、運転感覚がスポーティで楽しい。後席は狭いが、前席は内装が上質で、正しい運転姿勢も取りやすい。クルマ好きのユーザーにも適する買い得な軽自動車だ。

ミニバン:先代ホンダステップワゴン1.5Lターボエンジン搭載車/180~200万円(2017年式)

先代ホンダステップワゴン

2009年に発売された4代目ステップワゴンで最も安価なGは、新車時の価格が208万8000円だった。それが現行ステップワゴンは、一番安価な1.5Lターボエンジンを搭載するエアーでも316万9100円だ。100万円以上値上げされ、比率に換算すると、現行ステップワゴンの価格は15年前の1.5倍に達する。

そうなると現時点でステップワゴンを15年前と同じ予算で買おうとすれば、必然的に中古車になる。それが7年落ちの2017年式だ。1.5Lターボエンジン搭載車が180~200万円で販売され、新車時の60~70%に収まる。

ステップワゴンはミドルサイズミニバンだから車内が広い。3列目のシートに座っても窮屈ではない。3列目は床下格納だから、スッキリと広い荷室にアレンジできて自転車も積みやすい。売れ筋グレードのリヤゲートには、縦長の小さなサブドアが内蔵され、縦列駐車をしているような狭い場所でも乗り降りしやすい。

このように先代ステップワゴンは、走行性能と実用性の優れたミニバンだが、ライバル車のノア&ヴォクシーやセレナに比べて人気が低い。そのために中古車価格も求めやすく買い得だ。

文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/ホンダ、マツダ、Adobe Stock

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