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うまい酒肴を「ドカンと食べたい」…物価高騰、年金生活の60代男性があみ出した「身の丈を楽しむ」意外な秘策

『おとなの週末Web』は、手料理の魅力も紹介しています。中でもお酒好きなら、お供になる肴にもこだわりたいところ。自宅で作った様々な料理で「おとなの週末」を楽しんでいる年金生活の元男性編集者が、二十四節気に合わせ、自慢の酒…

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『おとなの週末Web』は、手料理の魅力も紹介しています。中でもお酒好きなら、お供になる肴にもこだわりたいところ。自宅で作った様々な料理で「おとなの週末」を楽しんでいる年金生活の元男性編集者が、二十四節気に合わせ、自慢の酒肴を紹介します。

「週末の楽しみ」は酒の肴の手作り仕込み

69歳のオイラ。いつのまにか、血圧高めの年金生活ジジイとなりました。会社勤めも定年となってちょい隠居気分。とはいえ、まだ完全隠居状態には至らず、勤めも細々継続。さしずめ、半農半漁ならぬ「半隠半勤」の日々といったところです。

そんなジジイの週末の楽しみは、酒の肴をみずから作ること。よく作るものは、ちりめん山椒を筆頭に、いかの塩辛、しめ鯖、いくらしょうゆ漬け。

漬け物では、梅干し、かぶ漬け、白菜漬け。そして、調味料では、青唐辛子を栽培し、ゆず胡椒も自家製のものを楽しんでいます。いずれも、市販のものよりも、はるかにうす塩でおいしくできるからです。血圧にもやさしい酒肴なのです。

きっかけは、大好きな、ちりめん山椒作りからでした。

5月から6月のわずかな時季にだけ出まわる緑美しい実山椒。同じ頃、梅雨入り前の魚屋に並ぶ小ぶりなちりめんじゃこ(イワシの稚魚)との相性は抜群。その加工品・ちりめん山椒は、ごはんの友としても、酒の肴としても最高にうまい! けれど、デパ地下でも街中のスーパーでも、ちりめん山椒は案外高価で、しかも少量。名店のものでは50gで1000円も超えてしまいます。

「もっとドカンと食べたい。なら、オイラが自分で作るか……」

たくさん食べたい願望からの手作りと相成りました。早朝の築地まで行けば、材料は「安値大量」と聞き、さっそく実山椒を箱買い(2kg5000円ほど)。出始めの宮崎産ちりめんじゃこも1kg4000円くらいで、ピカピカのこぶりもの(全長1cmほど)が手に入りました。

…そんなオイラ、つづく後編記事の「年末に仕込み、正月に食べる「しめ鯖」が最高うまい…60代の年金暮らしの男性が「自分で仕込む」二十四節気の《身の丈生活》」では、しめ鯖作りのチャレンジをお伝えします。

文・撮影/沢田浩

さわだ・ひろし。書籍編集者。1955年、福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、1979年に主婦と生活社入社。「週刊女性」時代の十数年間は、皇室担当として従事し、皇太子妃候補としての小和田雅子さんの存在をスクープ。1999年より、セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌「saita」編集長を経て、書籍編集者に。2018年2月、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社。

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