南側を太平洋に面した四国最大の県・高知。その扇型をした広大な地への旅は、テーマがあるとアクションを起こしやすく、楽しみ方も増大!今回はグルメ巡る旅として3日かけて高知市を中心としながらご案内します。高知が誇る美味グルメは、カツオ以外にもたくさん!ここでは、なかなかにディープな行くべきお店をご紹介。3日で回る味めぐり、口福&満腹です。
画像ギャラリー南側を太平洋に面した四国最大の県・高知。その扇型をした広大な地への旅は、テーマがあるとアクションを起こしやすく、楽しみ方も増大!今回はグルメ巡る旅として3日かけて高知市を中心としながらご案内します。高知が誇る美味グルメは、カツオ以外にもたくさん!ここでは、なかなかにディープな行くべきお店をご紹介。3日で回る味めぐり3日目、口福&満腹です。
食いしん坊に知られた気鋭の中華と名居酒屋で大団円
3日目、昨夜は遅くまで飲んだので朝ご飯はパスし、お腹を空かせてウワサの中華料理店に出かけた。
『弥栄園(みいろんゆん)』は無化学調味料、無添加食材、有機野菜を使い、調味料を極力減らして体に負担のない料理を出す中華料理店。元々は高知市にある老舗町中華が実家で、厨房で働いていたという店主の染谷さん。勉強を兼ねて東京の中華料理店などを食べ歩くうちに今のスタイルを見出したという。
「高知にはおいしい食材がたくさんありますから、化学調味料を使わなくてもきっとおいしい中華ができると考えました」と話す。
昨日より今日、少しでもおいしくしたいと、基本の調理法も日々ブラッシュアップさせている。ランチセットを頼んでびっくりしたのは、丼いっぱいのサラダ。主菜も食べる人の体を気遣い脂や塩分も極力控えているから、ボリュームがあるのにぺろりと胃に収まって食後も体が軽い。
『中華料理 弥栄園(みいろんゆん)』豚肩ロースの酢豚 1870円(ランチ)
高知県といえば旬の野菜や柑橘など食材の宝庫。季節の味をリーズナブルに楽しむなら居酒屋『いつものところ 十刻(ととき)』がおすすめだ。
元旅館の広々とした空間で、鮮度のいい高知の魚がとにかく旨い。秋に出回る竹の子・四方竹(しほうちく)や、春の山菜のように、短い時期にしか出回らないもの、なすのたたきなどの郷土料理、さらには中華もあればパスタやラーメンも、と何でもあるメニューが凄い!特に味わいたいのは刻んだ葉にんにくを入れた高知ならではの“ぬた”。
『いつものところ 十刻(ととき)』ぶりぬた 1500円前後、安芸名物・なすたたき 580円、日本酒 1合850円~
「寒くなると脂がのってくるブリやカンパチ、サバなどはぬたで食べるとさっぱりします。これが高知の冬の刺身の食べ方なんですよ」と店主の坂本さんがうれしそうに教えてくれた。
地元の居酒屋で、土地の酒と旨いもんをたっぷり食べて、思い残すところなく高知の旅を締めくくったのであった。
食材のおいしさを引き出したピュアな中華『中華料理 弥栄園(みいろんゆん)』
いつか東京で店をやりたいと、料理の腕を磨き、一流店を食べ歩いて知識を深めた染谷さん。でも素晴らしい食材が豊富な高知の魅力に気づき、地元で店を開いた。有機野菜や地元の肉や魚を使った健康的な料理は「食べると元気になる」と評判だ。
夜のメニューもぜひ食べてみてください。
[住所]高知県高知市はりまや町2-3-16
[電話]088-861-3615
[営業時間]11時半~14時(13時半LO)、18時~21時半(20時45分LO)
[休日]月、金の昼、不定休あり
[交通]とさでん交通電車:駅前線蓮池町通駅から徒歩2分
高知に来たら食べたいモノが、一堂に揃う『いつものところ 十刻(ととき)』
元西洋料理のシェフが手がける居酒屋は目利きの魚屋から仕入れたピチピチの魚介がとにかく旨い。高知ならではの旬の食材も四季折々に登場するが、隠れた人気メニューには本格四川料理やパスタもあるというからその懐の深さにびっくり!
旨い料理と土佐の酒を楽しんでいって!
[住所]高知県高知市廿代町4-6
[電話]088-825-1136
[営業時間]17時半~23時(金・土・祝前日は~24時)
[休日]木
[交通]とさでん交通電車:桟橋線蓮池町通駅から徒歩5分
高知の“いいもの”見つけちゃいました!
旨いものだらけの高知では、季節によって柑橘、フルーツ、野菜などの農産物や県内でしか出回らない銘柄の日本酒もお土産にぴったり。でももっとココだけというものがないかなぁと探して見つけたのがこちらのふたつ。
県内でも買える酒屋は限られるという川澤酒造は、日本酒好きの注目の的。また土佐市で作る昔ながらの手作業の天日塩「銀象」は、かさばらないのに気が利いたお土産になりそう。空港のショップでも売っているので、手に入れやすいのもうれしい。
『川澤酒造』山に雲がザアアザアア
高知県に今年できたばかりという一番新しい酒蔵の酒。特徴的なネーミングとビジュアルが印象的だ。生産量が少ないので売り切れ必至だが、新しくリリースされるタイミングに出合えればぜひ。
[問]info@kawazawasake.jp
『田野屋銀象』銀象 Ginzo Salt
地下海水を引き込み、太陽の力でゆっくりと結晶化させた完全天日塩。何種類かある塩の中でもスタンダードタイプは粒が細やかでまろやかな旨み。生野菜や茹でた野菜にさっとふっても美味。
[問]088-881-7372
撮影/西崎進也、取材/岡本ジュン
『おとなの週末2024年1月号』は12月13日(金)発売
※2025年1月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく『日本最後の“ローカル新線”に感動!日本三大鍾乳洞「龍河洞」に興奮!ドキドキが止まらない【高知旅】1日目』では、覆面調査隊が“中心部だけじゃない!足を延ばしてゆるり&アクティブに楽しむ高知”をテーマにアクティブに行動する楽しさをレポートしています。