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選書のテーマは“アナキズム”ビールとの関係は?『sabo beer bar&bookstore』@菊川

ご存知かもしれないが、今書店経営は厳しい環境にさらされている。紙の媒体は電子書籍に、情報発信はWebに大きく台頭された。そんな中でも“本”を仕事にしたい。サステナブルな方法で世の中に本を送り続ける場所を作りたい。

そのひとつの答えがここ『sabo』。飲食店経営をベースにした小林さんの営む書店だ。

「逆説的ですが、本で生活しなくてもいいから好きな本が置ける。ゆくゆくは出版社としても機能させたいと思っています」

入り口を入ると左手には大きな本棚があって、奥にはクラフトビールのタップが並ぶバーカウンターとソファ席が広がっている。

『sabo beer bar&bookstore』日本の好きなブリュワリーから入れるというビールは8タップ。セゾンやサワーなど飲みやすいものが多く1杯1000円~。人気の「猪ソーセージ」1300円などフードも◎

小林さんはここを始める前に、小田原に移住して箱根にある『GORA BREWERY&GRILL』で2年弱ビールの醸造も修業。ビールのチョイスも本格的で楽しく、居心地がいい。

そして書棚の選書は、もちろん彼自身によるもので、左半分が古本で右半分が新刊。人文書をメインに、音楽、映画、文化人類学や小説と広がっているが……。

「選書のテーマは『アナキズム』です。アナキズムって無政府主義と訳されますが、本来、資本主義・国家・権力、それら誰にも何者にも支配されないぞと。自立した個人の連帯を謳うものなんです」。

そして面白いのは小林さんがビールの醸造にも共通する要素を見出していること。

「酵母って生き物なので、ビールの設計図はあっても醸造のプロセスを100%コントロールすることはできない。人間の力が及ぶ範囲外で自由に発酵する。それを味わうのがいいなと」。

何でも自分たちの思うようにできると考える“人間の思い上がり”へのアンチと自由。そして片手にビール。どうりで居心地がいいわけだ。

【owner’s recommend】『the CATCHER in the RYE』J.D.サリンジャー著

『sabo beer bar&bookstore』『the CATCHER in the RYE』J.D.サリンジャー著

「中学時代に村上春樹訳で読んだのが最初。大人になってから原書で。主人公ホールデンの世の中への反抗心。偽善やインチキに反発するスタンスに共感したし、今も影響を受けていますね。ラストシーンの美しさも好き」(小林さん)

『sabo beer bar&bookstore』モダンな無機質さの中に植物があり気持ちのいい空間

[店名]『sabo beer bar&bookstore』
[住所]東京都江東区森下4-23-4
[電話]070-8529-4623
[営業時間]15時~23時
[休日]月
[交通]都営新宿線菊川駅A2出口から徒歩3分

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大切にしたい言葉と写真に向き合えるプライベート図書館『ふげん社』@目黒
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