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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・三軒茶屋の本屋&ギャラリー&カフェ『twililight(トワイライライト)』です。

表情はさまざま、本屋を超えて豊かな時を刻む

パン屋の脇の細長い階段を上がると、3階に『twililight』はある。トワイライトじゃなく、なぜトワイライライト?

「必要なものだけだと息苦しくなる。余計なものがあるから生活は豊かになると思うんです。だから、余計な“ライ”を加えた。最初から間違ってる名前なんです。今って失敗を恐れる風潮があるけど、間違ってても大丈夫だよと伝わったら」と、店主の熊谷充紘さん。

もともと書籍の編集やイベントの企画をしていたが、2021年秋、「物件が空いたからどう?」と声をかけられた。本屋をやるとは考えたこともなかったが、翌月の内見時には店を始めると決めたというから、人生って面白い。

「窓から射し込む光が気持ちよくて、ピンときた」空間は、彼の好きな本屋とカフェとギャラリーが黄昏時のように混じり合い調和している。屋上もあって、購入した本を片手にひと息つくもよし。肩の力がふっと抜けていく。

『twililight(トワイライライト)』自家製のカッサータ600円、たそがれクリームソーダ650円でひと息

「喋らなくても他人がいることで、自の輪郭が保てると思っていて。本を読んで、ぼんやりしたり、アートを眺め自身と対話してもらえたら」。

そう話す熊谷充紘さんは、穏やかで、でも内に秘めたる熱を持つ人という印象だ。中学生の頃にポール・オースターの『ムーン・パレス』に出合い視界が開け、翻訳家の柴田元幸さんの訳書を読み漁り、アメリカ文学に魅了されていったとか。

『twililight(トワイライライト)』スピード感を持って深く濃く届けられるから、と出版も行う。『松明のあかり』は、NY在住の作家、バリー・ユアグローが翻訳家・柴田元幸さんに送った話をまとめた新刊

店に並ぶのは、外国文学や詩集、その時々に熊谷充紘さんが興味のある本、同店で出版した本たち。イベントも積極的に開催している。

「忙しいのでは?」と聞くと、「全部楽しいんです。全部があるから息がしやすくなる」とポツリ。

誰かの居場所や心に余白を取り戻せる、ここはそんな場所。都会の真ん中のエアポケットみたいだ。

【owner’s recommend】『体の贈り物』レベッカ・ブラウン著、柴田元幸訳

『twililight(トワイライライト)』『体の贈り物』レベッカ・ブラウン 著、柴田元幸訳

「大学時代に手に取り、幾度となく読み返している1冊。死は生きるということを丸ごと受け止めることだと気づかされました。今こそ読まれてほしい」(熊谷充紘さん)。

初版→文庫化から絶版になっていた本書を同店で復刊した。

『twililight(トワイライライト)』屋上へ繋がるロフトのような4階

三軒茶屋『twililight(トワイライライト)』

[店名]『twililight(トワイライライト)』
[住所]東京都世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル3階・屋上
[電話]なし
[営業時間]12時~21時
[休日]火、第1・3水
[交通]東急田園都市線三軒茶屋駅北口A出口から徒歩4分

※画像ギャラリーでは、店内の様子がご覧いただけます。

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『おとなの週末』2026年1月号

撮影/西崎進也、取材/飯田かおる
月刊情報誌『おとなの週末』2025年10月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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