舘さんがおすすめする『免許返納!?』見どころは?
――それは知りませんでした!今回の『免許返納!?』には舘さんのアイディアも含まれていると伺いました。
舘 一番初めにこれはどうしてもやりたかったのは、(古希と映画賞のお祝いのシーンで着用する)ちゃんちゃんこと帽子を蹴っ飛ばすシーンがありまして。その時、空振りしてドーンと転んで。それで(マネージャーで川奈舞役を演じる)西野(七瀬)君に「空振り」って言わせたかったんですね。で、それは(台本には)書いてなくて。それを西野君に言ってもらって。どうしてそれを一生懸命やったかっていうと、「これコメディだな」ってよくわかるっていう。コメディをお知らせする芝居にしたかったんです。あとはクルマに貼られた高齢者マークをはがして放り投げるところかな。
――試写を拝見しましたが、放り投げたマークがミニパトに張り付いて「まずい!」という表情が楽しかったです。(笑)
舘 一番変えたと思うのは、最後の西野君のアクションでしたね。後半のワル達との格闘シーンで僕、「西野君、どうしてるの?」と監督に聞いたら、呆然と立っていると言うからそれはダメだと。
あれだけこうちょっと強く、割と冷たい女の子がただ呆然と立っているだけだと、ただの冷たい女の子になっちゃって、あそこは絶対に彼女を戦わせると。それを西野君に「投げられたりしても平気?」って訊いたら、「頑張ります」と言ってくれて。それで彼女は一生懸命、男どもにしがみついて。そこがいわゆる南条に対する愛みたいな形として伝わればいいかな、と。
――作中、スナックで南野陽子さんとご自身の曲「泣かないで」を歌われるシーンがありますけども、作品で歌われたことはありましたか?
舘 作品で「泣かないで」を歌うのは初めてですね。もう…あんなにあんなに長く使うとは思わなかった。(苦笑)あの、撮影している時もちょっと恥ずかしかったんですけど。やっぱり実際にできたものを観ると恥ずかしかったですね。
――今回は真っ赤なフェラーリが愛車で登場します。舘さんというと、モーガンに長く乗られているなど、英国車のイメージがありますが。
舘 僕はね、個人的にはトヨタ2000GTが好きで、最初、登場させたいと思っていたんです。(最終的な候補として)プロデューサーからは「ジャガーとフェラーリがありました」って言われて、フェラーリに決めました。赤いフェラーリはすごくいいお芝居をしてくれたと思います。
――赤というフェラーリを象徴する色が、絶景の福島の磐梯吾妻スカイラインに映えて素敵でした。
舘 フェラーリでよかったと思うんですよ。スーパーカーでもジェームズ・ボンドが乗ってるアストンマーティンとかだと、やっぱりこう伝わらないと思うんですよ。(フェラーリ)はスーパーカーってはっきり分かるじゃないですか。
舘さんが必死で手に入れたものって?
――南条は真っ赤なフェラーリを愛していますが、舘さんご自身が、これは自分のためにあるものだと思って必死で手に入れたものってありますか?
舘 必死で手に入れたっていうものはあんまりないんですよ。なんか…その日暮らしなんですよね。執着がないというか。(思い出して)…でも、そうか、若い時にやっぱり、どうしてもバイクが欲しくて、買いましたね。おふくろに嘘言って。
――なんと。どのような嘘を?
舘 「本を買う」と言ってカワサキのバイク買いました。で、ある日、僕が当時住んでいたアパートへ来たおふくろに「あんなにたくさん買った本はどこに行ったんだ」と言われました。(笑)




