石原プロモーションが制作した刑事ドラマ『代表取締役刑事(デカ)』の全話収録DVD-BOXがポニーキャニオンから発売されました!石原プロの刑事ドラマですが、本作は下町が舞台の人情派ドラマです。8月10日に没後3年の命日を迎える渡哲也さんも出演されています。
「代表取締役刑事」とは?
「代表取締役刑事」は1990年10月7日~1991年9月29日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜日の20:00~20:54、全45話で放送されました。石原プロ制作では「ゴリラ・警視庁捜査第8班」続くドラマで、「ゴリラ」は銃撃や爆発シーンがてんこ盛りでしたが、本作は、渡さん、舘ひろしさんが人情派刑事役を演じており、石原プロのテレビ初作品「大都会 闘いの日々」への回帰を目指して制作したヒューマン路線の刑事ドラマです。ちなみに続編シリーズの大都会PART2、3はアクション要素が強めです。
東京・下町を舞台に人情味のあるストーリーが魅力の作品で、主演の舘さん演じる兵頭真は東京下町の辰巳署で防犯課係長、その上司の課長・橘謙司を渡さんが演じています。劇中では辰巳署ということで江東区エリアなどが登場していました。ちなみにタイトルは“社会において市民を守る刑事は、企業で社員を守る代表取締役と同じ”という意味で付けられたそうです。
劇中車のディアマンテがホコリまみれ!屋根にハンバーガーを乗せ急発進も
同じ石原プロ制作の前作ドラマ「ゴリラ」に続いて車両協力は三菱自動車が担当しました。その名残か、ゴリラの劇中車で、おそらく同一車両ではないかと思しきデボネアAMGも登場します。ゴリラでは神田正輝さん演じる風間有悟のメイン車両として活躍しました。
兵頭が乗る覆面パトカーは三菱・初代ディアマンテ。ディアマンテはドラマ放映と同じ1990年に誕生したクルマで、自動車税の見直し(3や5といったナンバーではなく排気量で税額が決まるようになったのが追い風に)のタイミングと重なったことでとても売れました。
しかし、このディアマンテ、リアリティを追求したいという舘さんの提言で、ホコリまみれで登場することが多かったのです。同様の理由で近い時期に放送されていた舘さん主演の「刑事(デカ)貴族(日本テレビ系列)」のマスタング・マッハ1はベコベコにへこみ、特に左側部分が傷だらけになった形で登場していました。自分が所有するクルマでは考えられませんが、舘さんが乗っていると不思議とダメージ加工のように見えてきて、とても良い感じです!
本作では「ゴリラ」の時のような激しいカーアクションは少なかったですが、舘さんがハンバーガーとコーヒーをディアマンテの屋根に乗せて急発進をさせるという、ちょっと変わったシーン(でも、舘さんがやるとカッコイイ!)があり、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。