ボンネットバスで、昭和の呉へタイムスリップ
今回の滞在の名脇役がボンネットバス。1968年生まれで還暦間近ながら、大規模な修繕を終えたばかりでピッカピカの格好良さ。同じ型式の車両は全国に約20台あるそうだが、一度も登録を廃止せず運用し続けているのは2台のみとのこと。
冷房のない車内でも扇風機が随所に配され、また開け放った窓からは9月末の心地良い風が感じられ、窓の外を流れるのは呉の港や街並み。これが楽しくないわけがない!軍港の歴史と昭和の懐かしさを文字通り体で感じられる乗り物で、10月からは週末限定ツアーで運行されている。
海から、陸から艦船に会いに行く
軍艦の存在理由を考えると平和への思いとのジレンマが頭をもたげるが、一方で特別な乗り物にロマンを感じるのも、蒸気機関車や飛行機などと同様にごく自然な話。艦船のファンでなくても、目の前で巨大な船を見たら気分が高揚する人は多いはずだ。
今回は、1日に最大7便運航される湾内クルーズ「呉湾艦船めぐり」のうち最終の「夕呉(ゆうくれ)クルーズ」に乗船。各艦船では日の入りの時刻に日中掲げた自衛隊旗を降ろす儀式が毎日行われており、この特別便はそれに合わせて運航。美しい夕暮れとともにいくつもの艦船を見られただけでなく、儀式の様子も洋上から見学できた。
陸にも素晴らしい見学スポットがあり、港沿いの公園「アレイからすこじま」は、国内で唯一すぐ目の前に停泊する潜水艦を眺めることが可能。訪問時には7隻以上の潜水艦を見ることができた。また、海上自衛隊の通称「てつのくじら館」は実際に使われていた潜水艦を陸に上げて展示し、艦内の一部も見学可能。
さらに、今年4月にリニューアルが完了した「大和ミュージアム」では大和の10分の1模型をはじめ、呉の造船技術の歩みを学ぶことが可能だ。
※画像ギャラリーでは「呉湾艦船めぐり」で見ることができた他の艦船の画像も取り上げています






