京都にはあまり海のイメージがないが、日本海に面する京都府の北部に「海の京都」と呼ばれる地域がある。日本三景のひとつの天橋立や舞鶴などを含む7市町をさし、その海の京都には、京都丹後鉄道(丹鉄)の「丹後くろまつ号」が走っている。
丹後くろまつ号は、天橋立に代表される日本海の白砂青松を象徴する「松」をテーマにデザインされており、四季折々の絶景とともに、丹後ならではの食や文化が楽しめる。オーバーツーリズムとは無縁のちょっと穴場な京都観光ができるのだ。今回、筆者は2026年秋冬コースの試乗会に参加してきた。
渋い!黒い和風列車
「丹後くろまつ号」は、京都府北部の丹後・丹波エリアを走る丹鉄唯一のレストラン列車で、丹後の食や文化、四季折々の風景を楽しめるのが特徴だ。天然木をふんだんに使った車内は温かみのある落ち着いた雰囲気で、移動そのものを旅の目的に変えてくれる。
デザイン・設計は、多くの鉄道車両のデザインを手掛けてきた、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が手がけている。松のモチーフがちりばめられた渋い車体は、思わず写真を撮りたくなる。


