たまご料理&パンを愛する自称「たまごサンド偏愛家」のライター肥田木奈々が都内&近郊を駆け回る。話題の味を体験したり、秘かな名品を見つけたり、時にたまごサンドにまつわるあれやこれを深堀りしたり。それは単に美味を探す目的にとどまらず、サンドイッチ界の王者たる魅力に触れ、関わる人や店のドラマを知り、ひいては人生の本質を学ぶ壮大なる巡礼の始まりなのであった!?
高田純次も味わったユニークなたまごサンド
たまごサンド界もびっくり!? 連載2回目にしてレアなお宝を発見してしまった。
場所は東京・赤羽。駅周辺に飲み屋街が広がる飲んべえのパラダイスだ。あっちに赤提灯、こっちに縄暖簾、もう目はらんらん、心はウキウキ。はい、実はワタクシ、自称「たまごサンド偏愛家」にして無類のお酒好きでして。何せ胃カメラと大腸内視鏡検査をダブルで終えたその足で飲みに行っちゃう希少なタイプの人間です。
ひと晩で17軒はしごし、底なしの飲みっぷりから仲間に「親分」「ボス」と慕われた亡き父の遺伝子を受け継いでおります。とまあそんな話はどうでもいいのですよ。
子供の頃、遊園地に向かう時ってこんな気持ちだったっけ、スキップしながら目指したのは赤羽の居酒屋『海里』だ。いやね、この店に私の心の師匠で「日本一のテキトー男」高田純次様も味わったという、ユニークなたまごサンドがあるという噂なんです。
席に着くや品書きに目を走らせると……見~っけ、その名も「逆玉子サンド」! え、「逆玉子サンド」? とりあえずメニュー名を連呼してみたけど、よくよく考えたら逆ってどういうこと!?
待つこと十数分、未知との遭遇は突然やってきた。こ、これは!
運ばれてきたお皿の上に、ででんと横たわる長方形の黄色。カットした断面の中央には白い物体。ふむ、確かにたまごサンドの象徴「黄色」&「白」の幸せの色彩がそこにある。
全体像はといえば居酒屋メニューの定番、あれですあれ、ダシ巻き玉子。もうおわかりですね? たまごの具を食パンで挟むのが一般的なスタイルだとしたら、たまごで食パンを挟んで(包んで)いるから「逆玉子サンド」。考えた人、天才かっ。いやぁその手があったかと膝を打ちまくってしまった。何はともあれ、そのお味は如何に……いざ実食タ~イム!



