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アメリカンな古民家が並ぶ町並みで、プチ旅行気分が盛り上がる!

日本のごく普通の風景が流れる国道463号線に突如、白い木造建築が現れた!

それが今回の目的地、埼玉県入間市のジョンソンタウン。ここは第二次世界大戦終戦後の1954年にアメリカ進駐軍の軍人家族向けに建てられた平屋住宅、通称・米軍ハウス(アメリカンハウス)が現存するエリアだ。

写真映えする街並みが魅力的。住居エリアは撮影不可、撮影可否は各店舗で異なるため、必ず街のルールを確認し許可を得てから撮影しよう

しかも、住居や飲食店、雑貨店、生活に必要な店が約120戸集うひとつの町になっている

リフォームされた50年代の建物、それに合うように建てられた平成ハウスと呼ばれる低層の住宅も加わり、緑が見事に融合された丸ごとアメリカ~ンなムードらしい。

街の案内図や店の看板がほぼ英語。建築物や内装やインテリアも含めてオールディーズなアメリカなムード漂う町並みだ

そんな町で味わえるグルメとは? 町に一歩足を踏み入れた瞬間から、埼玉なのに急にアメリカ。期待で気分、高まるぅ~!

店の一番人気は、牛肩ロースを使った肉々しいパテのハンバーガー!『BLUE CORN』

足を踏み入れた瞬間、びっくり。

ここはアメリカ?

所狭しと並ぶ雑貨類が魅力的なウッディなインテリアの店内

ゴチャっとしているのにオシャレというハイセンスな店内の『BLUE CONE』。こちらのハンバーガーが、街を訪れる人々から評判らしい。どんなハンバーガーなのだろうか。

ヴィンテージのミルクガラスのマグカップや雑貨類、古着も販売


壁にはアメリカ全州の車のナンバープレート。インテリアの妙でアメリカ気分での食事が盛り上がる

ベーコンの旨みもプラスのアメリカンなボリュームに大満足

「ジョンソンエアベースバーガー(ドリンク、ポテト、ピクルス2本付)」1430円。
モチーフは飛行機。ベーコンは翼、ピクルスはエンジンをイメージして考案したメニューだ

パテからはみ出すベーコンがインパクト大

ワクワクが止まらない中で、かぶりつこうと手元に持ってきた瞬間、バンズから漂うバターの香り。やられた。

美味しいに決まってる!

最初は敢えて調味料なしで食べたところ、牛肩ロースを使ったパテの肉感がいい。細かすぎず、荒すぎずに挽かれているのだ。下味はしっかりしながらも、牛肉の甘さや脂など素材の味もしっかりと味わえる

テーブル備えつけのケチャップやマスタードはお好みで。自分で合体させバーガー袋に入れて食すスタイル

厚切りされたフィリングの野菜で特筆すべきは、玉ネギのふっくらした食感と甘さ、香ばしさだ。パテの横に置き、出てくる脂で焼き上げたと教えてもらい納得である。

スライスではなく1本単位で全長6cmはありそうなピクルスを合間にボリっとして口内をリフレッシュしながら、ガシガシ頬張りたいガッツリ系。

バンズは入間市の老舗パン屋のもの、パテはジョンソンタウン内の肉屋に特注し挽いてもらったもので作るなど、地元に寄り添った素材選びも好印象だ。

エビの食感もさることながら、マリネ液のオンザライスが旨い!

「ガーリックシュリンププレート(ドリンク付)」1320円。
サラダとライスでワンプレートに。訪れたカップルの女性がオーダーする率No.1の人気メニューだ

ガーリックシュリンプのエビは、熱を加えてもエビの食感を残すためにあえて殻ごと、背開きせず。ぷりぷり食感を守るための潔さ、小気味いい!

そして、エビは殻ごと派の筆者は殻ごとバリバリ食べたが、身にも下味がしっかりついていることに驚いた。オーナーに訊ねると、2日間マリネしているという。

大ぶりのブラックタイガーが6尾。火入れが絶妙で、弾力ある身の歯応えを十分に楽しめる

マリネ液に使う調味料は、オリーブオイル・ガーリック・白ワイン・ハワイアンソルト・白こしょう。エビはマリネ液で焼かれ、フライパンに残ったマリネ液は小皿に移されてプレート横に置かれ提供される。

エビをディップしても良しだが、オススメはライスにオン。アブラ・ニンニク・メシ……白飯がすすむ。なんて罪な味なのか。男性も十分満足できるボリュームである。

欲張って頼んだ「ガンボスープ」660円。
ガンボ(オクラ)でとろみがついたトマトスープで、アメリカ南部の郷土料理だ。ケイジャンスパイスの辛みも利いているので、ツーリングで冷えた体も暖まること間違いなし

オクラ、キドニービーンズ、玉ネギ、ヤングコーン、鶏肉。チョリソーなど具だくさん。
美味しく作るために大きな鍋で大量に仕込むガンボスープは、提供できないタイミングもあるが、あればオーダーはマストだ

ほかにも「チリチーズフライ」(M880円、L1100円)や「クラッシュナチョス」(770円)などアメリカンなメニューが揃う。ジョンソンタウンと店内の雰囲気が相まって、海外旅行気分を味わえるイチオシ店だ。

Blue Corn

■Blue Corn
[住所]埼玉県入間市東町1-3-2 ハウスNo,1131
[電話番号04-2941-3380
[営業時間]11時半~18時(17時LO)※土・日はハンバーガーがなくなり次第終了
[休み]不定休

焼き芋屋の本気が詰まった芋感満載のシェイク『やきいもcafe KOTAROUリターンズ』

「紅いもスペシャル」650円。
沖縄の紅イモの天然カラーが青空に映える! GWには1日200杯も売り上げたタウン一番の人気シェイクだ

1本500円均一で焼き芋を売る店だったが、「ノリで作ったんですよね(笑)」というオーナー。

フッ軽な言葉に、いただく前は「インスタ女子に人気なだけで、味は普通なんじゃ?」と疑ってみたが、味わいに全面降伏。思わずインスタにありがちな写真を撮るほど、遠い昔に消えたはずの女子が心の中で騒ぐ

イモ・生クリーム・チョコレートと甘さの強弱が美味しさに直結!

そんな「紅いもスペシャル」は、蒸し焼きにしてペースト状にした紅いもで作るシェイクだ。黒蜜で調節はしているが、甘さは紅イモ由来がメインで優しい味わい。

しかし、「見栄でたっぷりトッピングしました(笑)」(オーナー談)なモリモリの生クリームの甘さが加わる中盤から、味変スタート

チョコレートソースの直接的な甘み、2時間かけて蒸し焼きにしたトッピングの焼き芋(取材時は鳴門金時)の自然の甘み。甘さにグラデーションがあるおかげで、最後まで飽きることなく満足感に満たされる。

紅イモのシェイクは、香川県のあられ「おいり」をトッピングした「ハピネスベニー」ほか6種類用意


焼き芋(1本500円)もクオリティ高し! 品種を考えるとかなりお得である

本業(?)の焼き芋は、季節により熊本や千葉の紅はるか、加賀野菜の五郎島金時などで、時に糖度を上げるため焼いた後に1日寝かすこだわりよう。

そもそもシェイクに使う紅イモは、害虫の問題があり加工前は県外へ持ち出し禁止。沖縄で加工して埼玉へ持ってきているのだ。ノリは軽いが、サツマイモを熟知するオーナーが作った絶品シェイクであった。

やきいもcafe KOTAROUリターンズ

■やきいもcafe KOTAROUリターンズ
[住所]埼玉県入間市東町1-6-17 ハウスNo,5440w
[電話番号]04-2960-0888
[営業時間]10時~焼き芋が終わり次第終了
[休み]不定休

専用容器不要で、家でも店と同等の生ビールを飲める!『MAVERICKS BEERSTATION』

ツーリング中は当たり前だがビールを飲めない。でも、帰宅したらプシュッ、ゴクリといきたいもの。それが叶う店がジョンソンタウンにあった。生ビールをペットボトルでテイクアウトができるのだ。

運営するのは、食品・酒類の輸入業を手がける会社。自社が輸入する専用の充填機を使い、生ビールをペットボトルに詰めてくれる。昨年8月、埼玉県上尾市に1店舗目をオープンさせ、埼玉県内に現在4店舗展開するほどの人気を博している。

(右)「エルディンガー デュンケル」(左)「エルティンガー ヴァイスビア」(ともに500ml/935円)。賞味期限は2週間

今回は、ドイツ・バイエルン地方の醸造所で、130年以上の歴史を誇る「エルディンガー」の「デュンケル」と「ヴァイスビア」をテイクアウトした。先に感想を書くが、結論からいうと生ビール!

クリーミーできめ細やかな泡は、缶ビールとは雲泥の差。以前、筆者はクラフトビールをグラウラーでテイクアウトしたことがあるが、そこまで感動はなかった。もちろん、銘柄が異なるため厳密に比較はできないが、「エルディンガー」は2種類とも飲んだ瞬間、気分はビアバー。そのくらいテイクアウト感が薄い。

自宅でも生ビール! を叶えたロシア製の充填機の技がスゴい

ビールの劣化の原因となる酸素に触れないように炭酸ガスを充填。下の写真のように、生ビールはペットボトルの内側をはわせるように注がれ、最後に炭酸を抜いて蓋をするという仕組みのためかもしれない。

店内の「グロウラーファクトリー」にあるロシアから輸入した専用の充填機で生ビールを詰める


酸素を透過しない特殊加工を施したペットボトルを使用


ギリギリまで充填し、開けた時にあふれないよう最後に余分な炭酸を抜くと同時にビールが酸素に触れないよう蓋をする

「デュンケル」は、黒ビール独特のクセがなく、コクはあるがあっさりとしていて飲みやすい。黒ビール初心者にオススメしたい。

「ヴァイスビア」は、ポップの華やかな香りが際立つ。小麦を51%以上使う製法で、飲み心地にキレがあり味わいはフルーティー。口当たりが軽くゴクゴク飲めるため、ツーリングで疲れた体を癒やすお風呂上がり後の1杯に良さそうだ。

約1時間冷蔵庫に入れたビールを、冷やしたグラスに注いだ。充填約6時間後だったが、泡立ち良好

買えるのは店頭のほか、店の公式サイトやAmazonなどの通販、店舗近隣ならデリバリーも対応。テイクアウトとデリバリーにはタコスやステーキ、チキンウィングなどビールと合うつまみも多種多様に揃う、使い勝手の良さも魅力である。

MAVERICKS BEERSTATION 入間ジョンソンタウン

■MAVERICKS BEERSTATION 入間ジョンソンタウン
[住所]埼玉県入間市東町1-4-1
[電話番号]04-2968-7838
[営業時間]11時~14時半(14時LO)、17時~22時(21時半LO)、土・日・祝11時~22時(21時半LO)
※テイクアウト・デリバリーはオープン〜21時(受付時間)まで対応
[定休日]月曜(祝日を除く)
[URL]https://mavericks-beerstation.com

二輪専用の駐輪場完備。ジョンソンタウン内の道は私道になるため、基本的にはバイクは駐車場に置いて散策するのがマナー

■ジョンソンタウン
[住所]埼玉県入間市東町1-6-1
[電話番号]04-2962-4450(管理事務所)
[交通]車、バイクの場合は圏央道入間出口より約5km、電車の場合は、西武池袋線入間市駅から徒歩約20分
[駐車場]車86台、バイク10台。
平日/入庫後30分無料、以降60分毎200円、24時間最大800円
土・日・祝/入庫後30分毎200円、24時間最大1000円
※サービス券の有無や内容は各店舗により異なるため会計時に確認を
[URL]https://johnson-town.com/

取材・撮影/Naviee

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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Naviee
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