温浴用の桶はスギの無垢材、床材はヒノキのおがくずで森林浴のようないい香りが漂う。タテ200cm×ヨコ120cmと大きめの造りでゆったりとくつろげる。
フカフカの床材は発酵熱で70~75℃くらいまで上がるが体感は40℃ほど。普通の入浴とあまり変わらないのでのぼせなどの心配はないそう。
豊かな自然と里山の文化が残る美山町。鳥のさえずりや四季折々の景色が癒しの時を演出してくれる。
脱脂しいていない米ぬかを使うためメンテナンスには手間をかけている。その甲斐あって入浴後の肌はしっとり。
美山の自然に囲まれた外気浴スペースのデッキ。この開放感は他所ではちょっと味わえない。
オーナーの中井崇太さんと高市寛子さん。看板のグラフィックは美山の山々をデザインした。
高級宇治抹茶で知られる「丸久小山園 西洞院店」の正面左手通路を抜け、暖簾が見えたらそこが「MACHIYA:SAUNA KYOTO」だ。
電気ストーブで85℃に設定されたサウナ室。温度・湿度は調節可能。塗り壁を水墨調に仕上げたシックな空間だ。
セルフでアロマロウリュができ、アロマオイルも用意されている。
壁にもヒノキ材を張った水風呂。チラーを増設した贅沢なつくりで夏も冷水を供給する。お湯も使えるので温浴も可能。
周囲の喧騒が届かない坪庭にはいい風が吹き抜ける。季節を感じられる外気浴は各地にサウナを造る森さんのこだわりポイントだ。
2階のリビングは日本画家・小林雨郊がアトリエとして使っていたという広々とした空間。ほかに寝室用の和室がある。
にじり口もある玄関脇の茶室には道具も一通り揃っている。持ち込みは自由とのことで、抹茶を持参して利用することも可能だ。
築160年ほどの京町屋を一棟丸ごと独り占め。ショートステイや宿泊のプランもある。
苔むした坪庭が静けさを演出。サウナ室など一部リノベーションした箇所以外は昔のままの姿を保っている。