千寿と萬寿のおいしさの源 美酒「久保田」が醸される美しき2つの蔵 #新潟#日本酒 記事に戻る 「久保田」のおいしさがどこから生まれるのか。答えを求めて向かった新潟県の朝日酒造。杉玉が掲げられた松籟蔵の入口当日搾った「千寿 吟醸生原酒」で乾杯。火入れ・ろ過前のみずみずしい味わい麹造りを終えた麹を麹室から外へ運び出した「出麹」蒸米を試食し、硬さや蒸し加減を見極める。酒の原点はこの蒸米の一粒から酒母に麹・蒸米・水を三段階(添・仲・留)で加え、4日間かけてもろみを仕込んでいく整然とした仕込み室にタンクが並ぶ。もろみの泡立ちを眺め発酵状態を確認する仕込み室に並ぶ大型タンクを前に、朝日蔵杜氏の山賀さんが工程を解説。マッキー牧元さんと門脇編集長も、発酵の進みや温度管理の工夫に耳を傾ける。品温や日本酒度に加え、アルコール度数、酸度、アミノ酸度まで日々記録する管理表が、久保田の品質本位を物語る1995年に竣工した朝日蔵は、朝日酒造の真髄を結集した旗艦の蔵。松籟蔵と同様、酒造工程に沿って動線が緻密に計算された4階建ての空間だ仕込み室にはタンクが整然と並び、泡立つもろみを上から観察できる。広い室内に吟醸香がふわりと満ちていく杉玉が迎える松籟蔵マッキー牧元さんと門脇はグラスを重ねながら、「千寿」「萬寿」をはじめ多彩な銘柄を酌み交わしながら、料理との相性や味わいについて語り合った朝日蔵 杜氏 山賀基良さん 1965年、新潟県小千谷市生まれ。1985年に朝日酒造入社、朝日蔵で一貫して醸造に携わる。2012年より朝日蔵杜氏。全国新酒鑑評会金賞(2023)、関東信越国税局酒類鑑評会優秀賞(2024)受賞。「高みを目指し一滴の品格を磨きます」松籟蔵 杜氏 大橋良策さん 1968年、新潟県長岡市生まれ。1989年に朝日酒造入社、製造部醸造課で酒造りに携わる。2016年夏より松籟蔵杜氏。全国新酒鑑評会金賞(2017)、関東信越国税局酒類鑑評会優秀賞(2023)受賞。「派手さよりもブレない一杯を守りたい」蔵で味わう「久保田」は、繊細な香りと澄んだ旨みがゆっくりと広がり、舌と心にじわりと染み入ってくる右から、久保田 萬寿 自社酵母仕込、久保田 純米大吟醸、久保田 千寿 吟醸生原酒、久保田 千寿 純米吟醸、久保田 スパークリングタベアルキスト マッキー牧元 自腹タベアルキスト&コラムニスト。雑誌連載や著書多数。飲食プロデュースも手がけ、味わいだけでなく、酒が生まれる背景や造り手の思いに目を向けながら、日本酒と向き合っている「おとなの週末」編集長 門脇宏 1969年生まれ。「食楽」(徳間書店)編集長を経て、2015年より「おとなの週末」編集長。酒・食・旅・音楽をこよなく愛し、蔵や造り手の現場に足を運びながら、一杯の背景を編集視点で読み解く 記事に戻る 千寿と萬寿のおいしさの源 40年愛され続ける「久保田」 その理由を探る