FIVE NEW OLDとは
HIROSHIさんとWATARUさんによるアコースティックツアーが、6月18日(金)に兵庫・music zoo KOBE 太陽と虎※、6月19日(土)は兵庫・Kiss FM トアロードアコースティックフェスティバル vol.3 (EVENT)、6月25日(金)には東京・LIVE HOUSE FEVER※にて開催予定。
※チケット抽選先行あり
7月18日(日)に札幌・PENNY LANE24で「MUSIC WARDROBE tour」、7月23日(金)には大阪・心斎橋BIGCATで「10th Anniversary Live”5 will give you 10”」を開催予定(いずれも振替公演)。
https://fivenewold.com/
FIVE NEW OLDってカレー好きが集まったバンド!?
おかげさまで好評の『おとなの週末』のカレー特集。今これを読んでくださっているみなさまもお手に取ってくれただろうか。
かねてよりカレー好きを明言するバンドメンバーから、カレー作りにハマっているWATARUさん(ギター&キーボード)と、コロナ前はカレー店巡りを楽しんでいたというSHUNさん(ベース)にカレーと音楽について、本誌で紹介している『Japanese Spice Curry wacca』にてお話を伺った。
カレーの如くバンドとしての進化を続ける彼らにとって、カレーとはどんな存在なのか。(本文中、敬称略)
『Japanese Spice Curry wacca』の入り口にて。
写真右がギター&キーボードのWATARUさん、左がベースのSHUNさん
――カレーがお好きとのことですが、日常生活でどのように付き合われているのでしょう?
WATARU「メンバーみんながカレーをよく食べています。今回のアルバム『MUSIC WARDROBE』の制作時のご飯もみんなでカレーを食べることが多かったので、どれもカレーでできた曲と言っても過言じゃないですね(笑)」
SHUN「レコーディング中は必ずカレーを食べてるもんね。メンバーもスタッフもみんなカレーがすごく好きなんです。残念ながら今日は来られなかったですが、HIROSHIくん(ボーカル&ギター)がたいてい『カレーで!』と言い出します」
WATARU「そうですね。カレー好きが集まったバンドって感じになってますね(笑)」
SHUN「ライブツアーで全国各地を回らせていただくので、各地で時間があればカレー屋さん巡りをしています」
なぜ、ミュージシャンはカレー作りにハマるのか?
――WATARUさんがカレー作りを始められたきっかけは?
WATARU「僕らFIVE NEW OLDは2019年から『CURRY&MUSIC JAPAN』というイベントに出演させてもらっていて、そのときにカレーと音楽のつながりをすごく感じたんです。そこでスリランカカレーなどいろんな種類があることと、自分でも簡単にそれが作れることを知って興味を持ちました」
――どんな部分にカレーと音楽のつながりを感じたのですか?
WATARU「ライブスペースの横にいろんなカレーのお店が出店していて、会場の入り口でお皿をもらったら、好きなカレーをチョイスして食べられるんです。
音楽フェスで自分の好きなバンドを観に行くのとすごく似た感じでカレーを食べる素敵なイベントなんです」
――昨年は配信で行われてましたよね。ホフディランの小宮山雄飛さんが司会を務められていて、Dragon Ashの桜井 誠さんやASIAN KUNG-FU GENERATIONの伊地知 潔さんといった、錚々たる“カレーミュージシャン”が集結されていました。
WATARU「ライブの間にトーク&試食のコーナーがあって、カレー作りにまつわる話になるとみなさん止まらないんです(笑)」
SHUN「好きが高じすぎるというか、ミュージシャン同士が音や楽器の話をしているのと同じようなテンションで話されていたところに、音楽とカレーの親和性の高さやクリエイティブをすごく感じました」
――ミュージシャンでカレーを作る方も多いですよね。
WATARU「そうですね。『CURRY&MUSIC JAPAN』は『カレーフェス』と呼んでいるのですが、桜井さんや伊地知さんは、カレーの監修もされていました」
SHUN「おふたりともドラマーですね。カレー好きはドラマー多め?」
WATARU「あ、そうですね」
SHUN「僕は札幌でもうひとつA.F.R.O(アフロ)というバンドをやっていて、そこにMASAYAというメンバーがいるんです。たまに間借りでカレーのお店を出しているくらいめちゃくちゃ料理好きで、スープカレーもスパイスカレーも欧風カレーも作れます。彼もドラマーです(笑)」
WATARU「まさかの共通点(笑)」
SHUN「ドラマーはカレー作りが好きって、何か関係があるのかな?」
WATARU「強いて言えば、ドラムってひとまとめで呼びますけど、その中にスネアやタムといった太鼓が何個もあって、ハイハットやシンバルとかいろいろなものを一緒に鳴らすところが、カレーをひとつの料理として成立させることと通じているかも。
だからドラマーが多めなのか⁉」
SHUN「僕たちの中では、そういう結論に至りました(笑)」
凝り性ほどのめり込む⁉ カレー沼
SHUN「WATARUくんはあのカレーフェス以降、カレーを作り出したと記憶してるんだけど、それがきっかけだったの?」
WATARU「あのイベントがむちゃくちゃトリガーでしたね。スリランカカレーを初めて食べて、こんなシャバシャバしたカレーがあるんだって、ビックリしましたもん!」
SHUN「美味しかったよね」
WATARU「めちゃくちゃ美味しかったですし、すごい衝撃的だったんですよね。
ひと口にカレーと言っても、欧風カレーだったり、インドカレーだったり、インドカレーの中にもいろんな種類があるし、その中でも様々なスパイスの組み合わせがあって。
たくさんの可能性がある中から組み合わせたり、いくつもの要素が混じり合ってひとつのものになるところに、カレー作りと曲作りが似ていると感じました」
――曲作りや音の構築をされるWATARUさんらしいご意見ですね。
WATARU「カレーって、毎回決まったものを作ろうと思えばできるんですけど、作っていくうちにと次はこうしたいというのがどんどん出てきちゃうんです。
毎回新たに自分たちの表現したいことを更新していくのって、曲作りとまったく一緒だと僕は思っていて」
SHUN「まったく一緒なんだ(笑)」
WATARU「そうです(笑)。僕、昨日も晩ご飯にカレーを作ったんですよ」
SHUN「インスタにカレーの写真をアップしてたね」
WATARU「いわゆる南インドのシャバシャバカレーを作って『今日は好きなやつができた!』と思ったんです。でも改めて考えると、もうちょっとこうしたい、次はこうしようというのを延々と繰り返すっていう。カレー作りはハマる一方です」
――SHUNさんからご覧になって、WATARUさんのカレー作りと音楽作りに相通ずる点を感じますか?
SHUN「やりたいことが次々に溢れてくるという点では通じていると思います。それに男の子の収集癖のようにスパイスをいくつも揃えていくというところが、WATARUくんにばっちりハマってますね」
WATARU「うん。収集癖ね。あるなぁ〜(笑)」
SHUN「僕とHIROSHIくんは、作曲も料理もするんですけど、割と大枠をとらえるタイプで。だから料理でも大胆に炒めものとか、煮物でも分量を計ったりしないで味見しながら作るんです。
でもWATARUくんは音楽でも、1つの音が30分〜40分もずっと鳴っていることに向き合い続けられる。細部へのこだわりが強いというか、深く知るほどハマっていくカレー作りは、性格的にも合っているんだと思います」
――ミュージシャンがカレーの沼にハマる理由を見つけたところで中編へ続きます。
出汁カレー、無水チキンなど、定番のカレーは4種類。土曜限定の海鮮カレーや夜のコース料理など、クリエイティビティに満ちたカレーと料理で世のカレー好きを唸らせている。
[住所]東京都中央区八丁堀2-19-7
[電話]03-6262-8883
[営業時間]11時半〜15時※売り切れ次第終了、18時〜20時
[休み]日
[予約]夜のみ可
[交通]地下鉄日比谷線ほか八丁堀駅A5出口から徒歩5分
https://twitter.com/sekime_wacca
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