旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:たけのこ
難易度:★☆☆☆☆
出汁いらず! 旨味成分が凝縮された野菜です
春の訪れを告げる野菜の代表といえば、たけのこ。スーパーで売られているたけのこは主にモウソウチク(孟宗竹)と呼ばれる品種です。
たけのこの成長スピードは驚異的で、地表に顔を出すと1日で数cm、もっとも速いときには1日で1m以上伸びることもあるのです。
たけのこのエグみが苦手という人も多いのでは? しかし、掘りたての新鮮なたけのこはエグみがなく、生でも食べられるのです。産地では朝堀りのものをおさしみで食べることも。ただし、成長スピードと同様に鮮度の落ちのスピードもすさまじく、収穫したらすぐにアク抜きをしないとエグみが強くなってしまいます。
ところで、たけのこの節と節の間に付着している白い塊を洗い流してはいませんか? それはもったいない! この白い塊はチロシンという旨味成分。白い塊があることで旨味が増すのです。くわえて、チロシンには集中力を高め、ストレスをやわらげる効果もあるといわれています。
チロシンのほかにグルタミン酸、アスパラギン酸といった旨味成分も豊富に含まれているため、煮ものでもごはんでも出汁を入れなくても、美味しくいただけるのです。
美味しいたけのこの見分け方
穂先は黄色で皮は淡黄色でほどよくしっとり、ツヤがあるものが鮮度が良い証拠です。太く短くずんぐりしているものがやわらかで美味。根本のイボが多いもの、外皮に赤い斑点が多いものは避けましょう。また、穂先が緑のものはエグみが強い可能性があります。
たけのこの注目栄養素
たけのこは野菜のなかでもトップクラスの食物繊維量を誇ります。とくに、腸の中で老廃物を掃き出すほうきのようや役割を果たす不溶性食物繊維が豊富で、腸にたまった有害物質の排出を促します。
栄養価を高める相性の良い食品は、老廃物を包み込んで排出する働きをもつ水溶性食物繊維が豊富な海藻やきのこです。若竹煮や、たけのことしめじの炊き込みごはんは一押しのデトックスメニューです。