熱めの湯に浸かった後、ぽかぽかのうちにくいっと一杯。湯上りビールのない人生なんて人生じゃない、と常々思うライター本郷です。東日本、馬喰町エリアでもしました、湯上りホッピング!
早めの夕暮れ 旅気分で一杯
“銭湯後”のビールは通常の10倍うまいと思う(※当人比)。東日本橋、馬喰町エリアを回るにあたり、当然ながら銭湯を探すと、小伝馬町に「十思湯」を発見。都心の銭湯がどんどん減っているので、これはとてもうれしい。
「十思湯」に浸かってみれば、「熱湯」と「ぬる湯」とあるのがとてもいい。交互に入ると永遠に浸かっていられそう。よく温まって、さて、ぷは~っと行きますよ。
馬喰町方面に歩いていると、窓を開け放した気持ちよさげな店を発見。店内にはビールのタップがずらり。瞬時に吸い込まれる。その店『オル・ラ・カピーナ』でクラフトビールを一杯。
ノルウェーの「スパークリング・ラガー」は爽やかな口あたりで湯上りにぴったり。タコスもおいしく、窓から入る風は心地よい。
お次『岡本屋永吉商店』は日本酒中心の角打ち。生ビールの後はもちろん日本酒へ。「牡蠣味噌」のつまみ力が半端なく……深い、日本酒の沼へ。
某日。またも「十思湯」に浸かり、東日本橋方面へ。テラス席に惹かれ、ホステル「CITAN」のカフェでビールを一杯。通る人の半分ほどは外国人か。東京にいながら旅気分が味わえるのに味をしめ、同じくホテルのバー『ストップ・オーバー・トーキョー』へ。
残念ながら宿泊業は休んでいるそうだが、壁にはゲストが持ち寄った世界の航空会社のエチケット袋がずらり。ああ、旅に出たい!
某日。カフェ『モンキーツリー』で湯上りビールを注文。外国人スタッフが、ちょっとすまなそうに「5時からチャージ400円です。でもピクルス食べ放題です」と言う。その時ちょうど5時。正直思った。「うーん、ビールにピクルス要らないかも」。
が、これが意外にもよい。ピクルスのまろやかな酸味が、ビールの苦味に合うのだ。いつもと違うつまみで広がる世界(ほろ酔いなので大げさ)。
このエリアで飲んでいると、「旅」を感じるのはなぜだろう。外国人が多いこと、たぶんもう一つある。天井が高く、窓が大きい、そしてテラス席のある店が多いのだ。さらに、なぜか通し営業の店が多いので、早めから飲みたい時うれしい。
初夏の夕暮れ、気持ちよく一杯始めたいなら、東日本橋、馬喰町おすすめです。