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特徴的な建物やペンキ絵、湯質など「名物」のある名銭湯を探してきました。こだわりあり、遊び心あり、歴史を守る想いあり。どれも行く価値あり!のあるある尽くし。鼻歌まじりでひとっ風呂どうぞ。

第1位『稲荷湯』@滝野川

戦前の面影が残る宮造り銭湯で湯と風情を楽しむ

『稲荷湯』中島絵師の富士山のペンキ絵

[住所]東京都北区滝野川6-27-14
[電話]03-3916-0523
[営業時間]15時~24時半
[休日]水・不定期で連休あり
[交通]都営三田線西巣鴨駅A3出口・JR埼京線板橋駅東口から徒歩6分

【地域で長年愛される名銭湯の”温かさ”】

そこにあるだけで特別な存在感を放つ三段重ねの瓦屋根。中に入ると昔ながらの番台があり、脱衣所には高い吹き抜けの格天井、そして富士山が見守る浴場からコォンと響く木桶の音。昭和が次々と消えゆく世の中で、戦前の姿を今に残し、家族で大切に守り続ける銭湯がある。創業は大正初期。国の登録有形文化財にも指定されている建物は昭和5年築の荘厳な宮造りだ。戦火も震災も奇跡的に逃れた。

『稲荷湯』意匠が特徴的な千鳥破風は見事。映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地にもなった

「産湯の時からおじいちゃんおばあちゃんになるまで通ってくれる人もいてうれしいですね。名前も肩書も知らないお客さん同士がここで会っておしゃべりして、また明日ねって帰っていく。ひとりだけどひとりじゃない感覚っていうのかな、ホッとする場を残したいと思っているんです」。小学2年の頃から番台に座っているという女将さんが穏やかに微笑む。

銭湯というものは、地域の憩いの場でもあることを改めて感じさせる、『稲荷湯』はそんな存在だ。体はもちろん心まで温まる。井戸水を用い、46度程度に沸かしたあつ湯は代々の伝統。10年ほど前の改装で39度のぬる湯も設け、42度の普通も含め浴槽は3つになった。錦鯉が泳ぐ庭で湯上りにひと息つけば生まれ変わったよう。これぞ名銭湯。残したい文化である。

【湯上がりのちょい飲みはココで!】

『朝めし酒場 ナニコレ食堂』 @巣鴨

朝から飲める人気店。早めにひとっ風呂浴びたら迷わずここへGO。「おこのみ揚げ」はとろりとした生地に紅ショウガがたっぷり入って量も味も文句ナシ。ナニコレ!と驚く豊富な料理、揃ってます

おこのみ揚げ 300円

『朝めし酒場 ナニコレ食堂』おこのみ揚げ 300円

[住所]東京都豊島区巣鴨4-27-10
[営業時間]基本8時~夕方
[休日]不定休
[交通]JR山手線ほか巣鴨駅・都営三田線西巣鴨駅から徒歩10分

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