チャーハンとラーメンのセット、略して“チャーラー”。愛知で親しまれるこのセットメニューを愛してやまない現地在住のライター・永谷正樹が、地元はもちろん、全国各地で出合ったチャーラーをご紹介する「ニッポン“チャーラー”の旅」。第65回の今回は、香川県高松市へ。再訪したことで評価が一変したというこれまでにないパターンのチャーラーです。
再訪で評価が変わった一杯
香川県高松市へ行ってきた。取材は翌日の午前中からなので、夜中に到着してホテルで寝るだけでもまったく問題はなかった。が、昼過ぎに名古屋を出発したのは、その日の夕食にどうしても食べたかったチャーラーがあったからだ。
香川県といえば、さぬきうどんの名店が軒を連ねる、まさにうどん県。うどんを食べることが日常生活のサイクルに組み込まれているにもかかわらず、その店は高い評価を得ていて、実は私も過去に一度訪れている。
調べてみると、それは昨年2025年5月。約1年前のことだ。なぜ記事化しなかったのか思い出せないが、食べてみておいしいとは思っても、キラリと光る個性がなかったり、単にタイミングが合わなかったりしただけだと思う。
しかし今回、再び足を運んでみて、その印象は一変した。あまりのおいしさに驚愕し、ここを紹介せねば日本全国のチャーラーを追いかけるライターとして恥ずかしいとさえ思ったのだ。
その店は、高松市中心部から東へ車で約20分の郊外にある『ラーメン若松』。ネットで調べてみると、もともとはJR高徳線・栗林駅の高架下で屋台として営業していたらしい。その後、2008年に高松市牟礼町で店舗営業が始まり、さらに2024年に現在地へ移転オープンしたようだ。
屋台時代からのファンも多く、店に到着すると平日にもかかわらず店内は多くの客で賑わっていて、筆者が入った後からもどんどん客が入ってきた。その日たまたまだったのかもしれないが、客の多くは筆者と同世代の50代以上。子育てがひと段落したと思われる夫婦が仲良くラーメンを食べている姿もあった。
メニューを見ると、「若松ラーメン」(930円)、「ラーメン」(930円)、「中華そば」(930円)が並んでいるが、それぞれの違いがまったくわからない。そうそう、たしか以前は店名を冠した塩味の「若松ラーメン」を注文したと思う。
メニューの隣にはQRコードがあり、注文はスマホで行うようだ。コードを読み込んで注文サイトを開くと、写真付きでメニューが紹介されていた。やはり「若松ラーメン」は塩で、「ラーメン」は背脂醤油、「中華そば」は醤油味だった。

