チャーハンとラーメンのセット、略して“チャーラー”。愛知で親しまれるこのセットメニューを愛してやまない現地在住のライター・永谷正樹が、地元はもちろん、全国各地で出合ったチャーラーをご紹介する「ニッポン“チャーラー”の旅」。第66回の今回は、名古屋で「ちゃん系」を探す旅。インスパイアの店があったということで、その実力は如何に!?
東京発の人気ジャンルを名古屋で追う
東京を中心に「ちゃん系ラーメン」が人気を集めている。店名に「ちゃん」が付き、豚清湯ベースのあっさりしながらコクのある醤油スープと、ツルツルとした平打ち麺が特徴。ご飯との相性が抜群で、ライスを無料、または格安で提供する店も多いという。
ぜひ食べてみたい――そう思って調べ始めたものの、筆者は愛知県在住。東京へ行く機会はそう多くない。ならば大阪や京都で探そうかと思っていたところ、灯台下暗し。名古屋にも「ちゃん系」のインスパイア店があることを知った。
その店が、2024年に名古屋市昭和区で創業した『ラーメン荒畑』だ。ここ2年ほどで名古屋市内を中心に店舗を増やし、一宮市にも進出するなど勢いに乗っている。しかも店舗によってはチャーハンも提供しているという。チャーラー好きとしては見逃せない。
チャーハンが食べられる店舗の中から向かったのは黒川店。お昼どきということもあり、店内は満席だったが、客の回転は驚くほど早い。ほどなく案内され、券売機で「ラーメン」(950円)と「チャーハン」(550円)を購入。ラーメンはネギを増量でお願いした。
店内を見渡すと、客層は20~30代のサラリーマンが中心。ちゃん系ラーメンは昔ながらの中華そばを思わせる一杯だけに、中高年が多いのかと思っていたが、その予想は見事に外れた。
厨房では注文が入るたびに中華鍋が勢いよく振られている。チャーハンは作り置きを温め直すのではなく、ひと皿ずつ炒め上げているようだ。この時点で期待はかなり高まった。

