日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。
本コーナーでは「あれ、これどう読むんだっけ?」と思ってしまうような、忘れがちな難読漢字をお届けします。漢字を覚えて食生活を豊かにしよう!! 正解が分かった方は、ぜひこの食べ物との思い出を一緒に呟いてください!!!!
文、画像/おと週Web編集部
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難易度:★★★★★
■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解: いぎす
海髪とはイギス科に属するひも状の海藻(紅藻)で、おもに浅い海の岩などに着生しています。生のときには濃い褐色や緑がかった暗褐色ですが、湯通しすると鮮やかな緑色に変化します。
「いぎす」のほかに「うご」、「おご」、「おごのり」と読むこともあります。
聞き覚えがないという人も多いかもしれませんが、地域によっては郷土料理とされているなど、身近な食材として古くから親しまれています。
たとえば、海髪と生大豆粉を混ぜ合わせて作る「海髪豆腐」は、愛媛県の郷土料理として知られています。
ただし、海髪は文字どおり、もじゃもじゃと髪の毛の塊のようになっていて、砂や細かいゴミが内部に混じっているため、何度も何度も洗ってからではないと食べることはできません。その面倒な下処理ゆえ、個人的に採取したものを食べられる状態にするには至難の技といえます。
加えて、海岸などで採取されたオゴノリにはフグの卵や、渦鞭毛藻類と呼ばれる有毒な藻類が付着することがあり、食中毒の危険性があるので、個人的に採取したものを食べることは避けなくてはなりません。
ただし、食用として販売される海髪は加熱処理や石灰処理がされているため、安心して食べることができます。
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