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旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?

文/おと週Web編集部、画像/写真AC

■ゴツゴツ

正解: 神楽南蛮

難易度:★★★★★

辛さは控えめです

神楽南蛮は、ナス科トウガラシ属に属する唐辛子の一種で、日本の伝統野菜です。

ピーマンに似た丸みのある果実で、外皮に縦じわや凹凸があり、それが神楽面を思わせる形状であることから名づけられました。とりわけ未熟果(青い状態)はピーマンそっくりで、直売所などでもピーマンと間違えられることがあるほどです。

おもな生産地は新潟県で、長岡市の山古志地区が発祥とされています。

その歴史は古く、戦国時代に渡来した唐辛子の原種が山古志に持ち込まれたことに始まるとされています。長らく市場に出回ることなく地域内でのみ消費されてきましたが、1990年代以降に伝統野菜の価値が見直されるようになり、いまでは、ブランド化も進んでいます。

旬の時期は7月中旬から9月下旬にかけての夏季で、春に種をまき、初夏に開花、真夏から初秋にかけて果実が成熟します。

完熟すると鮮やかな赤色に変化し、辛味がまろやかに。青い未熟果はシャープな辛味と爽やかな香りが特徴です。辛みの強い種とワタを取り除けば、肉詰めにするなど、ピーマン感覚で調理できます。

代表的な食べ方は「神楽南蛮味噌」で、刻んだ神楽南蛮を味噌、砂糖、みりんなどとともに炒め煮にしたものです。「ご飯が進むおかず」として非常にポピュラーで、地元では常備菜として親しまれています。

ご飯のお供としてはもちろんのこと、野菜スティックのディップとして使ったり、納豆の薬味として使っても美味です。

加工品としては丸煮、醤油漬け、かんずり風ペーストなどがあり、地元の直売所や道の駅で手に入ります。

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美味しい神楽南蛮の見分け方
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この記事のライター

おとなの週末Web編集部
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