×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?

文/おと週Web編集部、画像/写真AC

■香ります

正解: イタリアンパセリ

難易度:★★★☆

イタリア料理の定番ハーブ

イタリアンパセリは、セリ科セリ属に分類される植物です。一般的なカールした葉を持つパセリとは異なり、平らな葉を持つことが特徴です。

原産地は南ヨーロッパとされ、地中海沿岸に自生していた野生種が古代から栽培種へと改良されてきたと考えられています。

古代ギリシャでは、勝者に贈る冠や墓地の装飾に使われていました。食用よりも儀式的な意味合いが強かったのです。

イタリアでは、古くから平葉パセリは煮込み、焼き物、魚介料理などの家庭料理で使われてきました。そのため、イタリアのパセリ=平葉という認識が広まり、カールタイプと区別するため「イタリアンパセリ」という呼称が用いられるようになりました。つまり、植物学的な分類名ではないということです。

日本で普及しはじめたのは1990年代以降のことです。イタリア料理がブームになったことや、ハーブ類への関心が高まったことに伴い、一般家庭にも徐々に浸透し、現在ではスーパーマーケットでも手に入る身近な野菜となっています。

ハウス栽培ものが通年、流通していますが、露地栽培の旬は、3月から5月頃と9月から11月頃。この時期のものは葉がやわらかく香りが強くなります。

いっぽう、気温が高すぎる時期に収穫されたものは葉が硬く、香りも弱い傾向があります。

一般的なパセリと比べて、苦味が少なく香りがおだやか、葉がやわらかいのが特徴です。そのため、生食でも美味しくいただけます。サラダのほか、魚介のマリネ、カルパッチョなどに添えると素材の旨みにアクセントが加わります。

また、熱が加わっても香りが残りやすいため、煮込み料理やスープの仕上げに刻んで加えても美味しくいただけます。

プランターでも育てられるほど丈夫で、寒さにも強いため、ベランダ菜園の初心者にもおすすめです。ただし、生育適温は15~20℃で、25℃以上になると品質が落ちるとされています。

次のページ
美味しいイタリアンパセリの見分け方
icon-next-galary
1 2icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2025年8月16日発売の9月号では、東京で食…