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旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?

文/おと週Web編集部、画像/写真AC

■辛い!

正解:ホースラディッシュ

難易度:★★★★☆

チューブのわさびはじつは……

ホースラディッシュは東ヨーロッパ原産のアブラナ科の多年草で、英語で「horseradish」、フランス語では「raifort」と呼ばれる植物で、標準和名は「西洋わさび」です。日本では「山わさび」や「わさび大根」とも呼ばれています。

原産地は東ヨーロッパで、紀元前からギリシャで、1世紀にはローマ帝国で香辛料として使われていたと伝えられています。

冷涼な気候を好む野菜であり、食用となる根茎の旬は、葉が枯れてから新芽が出るまでの11月から翌年3月頃です。

日本には明治時代に導入され、冷涼な気候の北海道で栽培が広まりました。いまでも北海道産のものはとくに香りがよいとされています。

現在では北海道が国内生産のほとんどを占めていますが、輸入品も多く流通しているため一年を通して手に入れることができます。

特徴は、すりおろすと際立つ強烈な辛味です。辛味成分は揮発性のアリルイソチオシアネートと呼ばれ、日本の本わさびと同じですが、香りはやや大根に似ているといわれます。涙が出るほど刺激が強いものもありますが、その辛味は肉の脂をさっぱりとさせる効果を持っています。

ローストビーフに添える薬味として知られていますが、ハムやソーセージ、魚料理にもよく合います。また、すりおろした根茎をしょう油と合わせてご飯にのせれば、さっぱりとした辛味が食欲をそそる一品になります。

じつは、粉わさびやチューブ入りわさびの原料の多くはホースラディッシュです。具体的には、「本わさび」と表示されていない製品は、ほとんどがホースラディッシュを使っています。本わさびは高価で希少であるのに対して、ホースラディッシュは栽培が容易で収量が多いため、加工品の原料として広く利用されているのです。

名前の由来もユニークで、英語の「horse」は馬そのものではなく「強い」「荒い」といった意味を持ち、「強烈な大根」というニュアンスで「horseradish」と呼ばれるようになりました。

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美味しいホースラディッシュの見分け方
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『おとなの週末』Web編集部
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