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旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?

文/おと週Web編集部、画像/写真AC

■ブドウ!?

正解:ジャボチカバ

難易度:★★★★

とにかく傷みやすい!!

ジャボチカバとはフトモモ科に属する常緑高木で、南米ブラジル南東部から南部を原産とする熱帯性の果樹です。樹高は数メートルから十メートルほどに成長します。

一見すると滑らかな樹皮を持つごく普通の木のようにも見えますが、開花と結実の時期を迎えると、その姿は激変! 強烈なインパクトを放ちます。

ブドウの巨峰に似た黒紫色の丸い果実が、細い枝先ではなく、太い幹や主要な太枝に直接、それこそびっしりと無数にしがみつくように実るのです。

幹から直接花が咲き、実がなるこの独特の生態は植物学の用語で「幹生花(かんせいか)」「幹生果(かんせいか)」と呼ばれます。

なぜこのような奇妙な実のつけ方をするのでしょうか。

これは、ジャングルの中では、太い幹に実をつけることで、木登りが得意な猿や鳥だけでなく、樹上まで登れない地上の動物たちにも果実を食べてもらい、種子を遠くへ運んでもらうという生存戦略だと考えられています。

原産国であるブラジルでは極めてポピュラーな果物であり、家庭の庭木としても広く親しまれている果樹です。熱帯の原産地では環境さえ整えば1年に何度も白い綿毛のような可憐な花を咲かせて実をつけます。

日本では、沖縄県や鹿児島県などの温暖な地域、あるいは静岡県などを中心としたビニールハウスでの施設栽培が行われています。

実の見た目は個性的ですが、その味わいは非常に上品で、熱帯果実のなかでも人気があります。

濃い黒紫色の厚い皮を指でつまんで少し力を入れると、中から白く半透明な果肉がツルンと現れます。口に含むと、巨峰のような甘みと爽やかな酸味が広がり、ライチやマンゴスチンを思わせるトロピカルな香りが楽しめます。

ジャボチカバの実をスーパーなどの一般的な店頭で見かけることはほぼ皆無と言っていいでしょう。それには理由があります。

ジャボチカバは収穫してから味が落ちるまでのスピードが極めて速いという弱点を持っているのです。収穫後は、常温では数日で風味が変化し、発酵したような香りが出てしまいます。

そのため、日本では、農園に直接足を運んで木からもぎ取って食べる「ジャボチカバ狩り」を提供している観光農園を訪れるか、ごく一部の直売所でその日の朝に収穫されたものが並ぶ程度。まさに「幻の果実」といえます。

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美味しいジャボチカバの見分け方
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『おとなの週末』Web編集部
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