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おっさん女子には、吉祥寺の南インドカレーがなかなか食べられない件

イラスト/スタジヲワンツー

 吉祥寺のカレー事情といえば、喫茶店のオリジナルカレーが断然人気。カレーの美味しい喫茶店の『まめ蔵』や『茶房 武蔵野文庫』『くぐつ草』は、土日はどうかと思う混み具合である。一方、インド系カレー店は今ひとつ(すまん、関係各所の方)。  そして巷の流行は南インドカレーである。超ざっくり言うと、ナンで食べるのは北インドカレー、ライスで食べるのが南インドカレー。えーっと、ザックリしすぎか……。しかし、さらにザックリを加速させると、北濃厚、南あっさり。ちなみに、みんな大好きバターチキンカレーは北インドね。  南インドカレーにはミールスというカレー定食的なものがあって、これが超楽しい。小皿に盛りつけられたカレーが数種類+スープ+副菜+漬け物+せんべい+ライス+その他というのが基本構成。『スープ』とか『せんべい』とかは、南インド料理を超訳ね。ミールスは1種類ずつカレーを味わってもいいけど、醍醐味は全部混ぜちゃう!ってとこ。カレーもライスも副菜も漬け物もせんべいも思いっきり混ぜるぜ! この混沌が南インドカレーだ! 混ぜると不思議とテンションあがるのはなぜだろう……。  吉祥寺には、南インドカレーの店はたった1軒。吉祥寺駅北口から徒歩15分、女子大通り沿いの『 I 』のみである。『 I 』は、木・金・土・日のランチ営業のみという形態で営業している。私は都合3回トライしているが、実は未踏の地である。地元なのに何やってるんだ! 悔しいぞ! 食べたい! 1回目は13時ぐらいの訪問だったがなんと売り切れ。2回目&3回目は開店時間12時ジャストに突撃するも臨時休業であった(店主の都合らしい)。  悲嘆に暮れた私は3回とも『 I 』を後にし、西荻窪駅前まで(たぶん20分くらい)歩き、『O食堂』で南インドカレーを食べたのであった。しかし『O食堂』は人気店&行列店。運動(西荻まで歩いた)の後の休息(行列に並んだ)からの南インドカレーは、大変美味しゅうございました。ちなみに『O食堂』は、食べ放題&取り放題のアチャール(超訳:漬け物)はパンチが効いていて好きだ。これだけでごはん3杯くらいいけそう。  ちなみに『 I 』が売り切れで、私と一緒にヤケクソで西荻窪まで歩いた知人女子は、デザイナー兼占い師兼カレーを作る人。このmaruさんという職業的にも混沌とした女子が、毎月第4日曜日@やどかり状態で『まるごと食洞』というカレーのお店を営業中。南インドカレーを中心に、北インドやネパールカレーもあるよ。個人的ベスト3は、ポークヴィンタルー(超訳:ゴア名物マリネした酸味のある豚カレー)、ケララフィッシュ(超訳:ケララ洲のブリカレー)、ブロウン・マラバール(超訳:ケララ洲マラバール地方の海老カレー)。すべて南インドカレーで美味。ちなみに6月は蟹カレー(超訳:インド西海岸の渡り蟹カレー)だったが、なんと人気のため18時前にカレーが売り切れ「すみません、カレーがないです」とカレー屋で言われ、店先で多数のお客さんが呆然&立ち去る、という不条理コントみたいな出来事が……。でも、この混沌が南インドだ(キッパリ)。

まるごと食洞 月1で第4日曜日に鹿児島の食材やお酒のお店、吉祥寺『ねりやかなや』でやどかり営業中。ちなみに営業日には占いコーナーもある混沌としたカレー屋。カレー売り切れなど、ありえないことが起こりますが、ここがインドだと思うさして腹が立ちません。営業日が変則的だったりもするので、HPで確認のうえご来店ください。シャレのわかる人に特におすすめ。8月は都合によりお休みです。 https://ameblo.jp/goldenhumor/

天野七月/あまのななつき ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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