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吉祥寺のパンケーキは現在、たぶん過渡期である。 ほかの街の事情はわからないが、吉祥寺では2016年秋に、ふわふわスフレパンケーキの店、『S』と『F』がオープン。そのパンケーキのふわふわ感を『S』は幸せと呼び、『F』は奇跡と呼んでいるんですな……。

吉祥寺のパンケーキは『幸せ』vs.『奇跡』がデッドヒート! の件

吉祥寺のパンケーキは現在、たぶん過渡期である。 ほかの街の事情はわからないが、まずファーストウェーブは、吉祥寺パルコに『J.S.パンケーキカフェ』ができた2011年春ごろ。 これは、薄い生地のパンケーキに、フルーツなどが“品よくトッピングがされている系”の時代ね。 しかし、それは『J.S.パンケーキカフェ』が閉店した2016年初頭には、たぶん終わったと思うワケ(おっさん女子の独断調べ)。 巷では、2014~2015年ごろに、ハワイ発の“超盛っちゃいました系”のパンケーキがキテたけど、なんだか吉祥寺は、そんなに盛り上がってなかったよなー、って印象。 そもそも吉祥寺とハワイって、組み合わせ的に微妙すぎる気が……。 でも、まあ、一応、1.5ウェーブだな。 トッピングの問題だからさ。

イラスト/スタジヲワンツー

そして2016年秋に、パンケーキ専門店の『S』と『F』がオープン。 吉祥寺パンケーキの、セカンドウェーブね。 ちなみに『F』は、『J.S.パンケーキカフェ』の系列だね。 どっちも食感ふわふわのスフレパンケーキの店なんだよ、これが。 しかも、製法もほぼ同じ(だと思う)。 注文してから粉や卵を配合して、低温でじっくりと焼いて、お出しします。 という感じ。 どっちの店も超大行列なんだけど、その要因のひとつが焼くのに時間がかかっているっていうことなんですよ。 そして、そのパンケーキのふわふわ感を『S』は幸せと呼び、『F』は奇跡と呼んでいるんですな。 並ぶのが大嫌いなおっさん女子なので(連載第4回参照)、ほとぼりが冷めたころに食べてみました。 いや、でも、正確に言うと、まだまだ、並んでるけどね……。

『幸せ』vs.『奇跡』 夢のふわふわ対決の(おっさん女子的)結末は……?

まず『幸せ』のほうですが、平日の15時という超中途半端な時間に入ったら、すぐ座れました。 平日は予約もできるそう。 客層は若い娘さんよりも、意外に吉祥寺マダム系です。 あとなぜか年配の夫婦が多いぞ。意外に平日はまったりしています……。 そして、プレーンをチョイスして待つこと20分。 初スフレパンケーキの印象ですけど、あのー、これって新しい感覚の卵焼きですか?  パンケーキっていうより卵っぽさ全開。 マヌカハニーを使ったホイップクリームとカラメルソースをつけて食べるんだけど、ハッキリ言って、しょうゆと大根おろしのほうが合いそう……。 いや、ただ、確かに、すっごいふわふわだった……。 しかし、おっさん女子の大雑把でお育ちの悪い味覚には???でした。 あと、正直、3枚も食べられない……。 年配夫婦は1皿を2人でシェアしてたよ。 まあ、元気な若い娘さんは3枚ペロリだと思うけどさー。

そして一方『奇跡』のほうですが、店舗が比較的コンパクトなので、平日でも思いっきり並んでおります。 18時という中途半端を通り越した時間帯に入店。 ここでもプレーンをチョイス。 こちらも3枚だが、食感は『奇跡』のほうが軽くて、もう1皿くらいイケそうだったよ。 卵っぽさもちょうどよくて、こちらは、オリジナルのメイプルバタークリームなんだけど、甘さもおっさん女子的に大丈夫だった。 ナイフは使わず、フォーク2本で割いて食べるスタイルで、ざっくりした性格の私にはそれもよかったかな。 おっさん女子的には『奇跡』を支持させていただきたい、という結論に。 まあ、おっさん女子に支持されてもねぇ、という感じなんで恐縮ですけど。 たださー、両店ともにパンケーキ+飲み物で1300~1500円くらいなワケよ。 トッピングを増やしたら2000円コースだよね。 これは若い娘さんの財布には厳しくないか?と思ったおっさん女子だよ。

そして、さらなるパンケーキ戦争は、今も続いている……!

この、吉祥寺パンケーキ・セカンドウェーブは続いていて……。 ダイヤ街に三段重ねのスフレパンケーキ『G』があって(ここのはインスタ映えします)、アトレ吉祥寺にトッピングがゴージャスなハワイ系スフレパンケーキを出す『A』がオープン。 『A』はハワイ系雑貨の店が併設されているよ。 繰り返し書いて恐縮&老婆心だけど、吉祥寺とハワイの組み合わせって微妙よ。 今度、この連載で書くかもしれないけど。

天野七月/あまのななつき ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。

吉祥寺に住んで、ざっくり30年。基本「おっさん女子」の筆者が、たまに乙女マインドをチラつかせながら、地元民目線で食事情を語る。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
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