本誌ライターMARIEが往く中央線レトロ喫茶めぐり。大都会のド真ん中を走る沿線でありながら、どこかスローで昭和な優しさが残る街が多く集う中央線。ずっと居たくなる、ちょっとレトロな喫茶店の宝庫です。
画像ギャラリートゲトゲしたら、中央線喫茶でまずひと休み
スピード重視、効率重視の毎日に疲れたら、ふらり中央線の駅で降りてみては。ゆったりのんびり時の流れる喫茶店が、温かい飲み物とともに迎えてくれるはず。そんな、時間を気にせずマイペースに過ごせる中央線沿線・6つのお店をご紹介。
昭和46年創業の神田『エース』はデジタル化した現代とは一線を画すほっこり空間。お店の顔である「のりトースト」はどこまでも和風なのに、丁寧に淹れられたブレンドにぴったり。手書きメニューを眺めて、お気に入りの一品を探すのもいい。
珈琲専門店 エース(最寄駅:神田駅)
おとなの週末「中央線レトロ喫茶めぐり」特集掲載店舗。昭和46年創業の神田『エース』はデジタル化した現代とは一線を画すほっこり空間。
新宿では『珈琲 タイムス』へ。パンのセットにつくポテトサラダは自家製で、ぽくぽくしたお芋とマヨネーズの酸味が絶妙。ほかにも新宿は『名曲・珈琲 らんぶる』、『珈琲西武』と、席数多め&手作りの食事も充実したレトロ喫茶が駅近に多い。知る人ぞ知る喫茶エリアなのだ。
珈琲 タイムス(最寄駅:新宿駅)
おとなの週末「中央線レトロ喫茶めぐり」特集掲載店舗。パンのセットにつくポテトサラダは自家製で、ぽくぽくしたお芋とマヨネーズの酸味が絶妙。
飲み屋の印象が強い高円寺や阿佐ヶ谷は、喫茶店も味わい深いお店ばかり。『ぺペルモコ』はカウンターのみのお店で、笑顔が優しいママが約37年前からひとりで切り盛り。しかもオレンジジュースはオレンジ2玉を手搾り! いろんな常連さんが立ち寄るので、孤独とは無縁のあったか~い喫茶店なのだ。
【閉店】ペペルモコ(最寄駅:高円寺駅)
おとなの週末「中央線レトロ喫茶めぐり」特集掲載店舗。ぺペルモコ』はカウンターのみのお店で、笑顔が優しいママが約37年前からひとりで切り盛り
そして『名曲喫茶 ヴィオロン』は、昭和55年から質の高いSP/LPレコードの音を伝え続ける希少な店。真空管アンプから伝わるクラシックは柔らかで、耳が疲れない。しかも1930年代の抵抗器が今年そろったそうで、店主の寺元健治さんは「名曲喫茶としてはむしろ今からが始まり」と意気込む。
名曲喫茶 ヴィオロン(最寄駅:阿佐ヶ谷駅)
おとなの週末「中央線レトロ喫茶めぐり」特集掲載店舗。そして『名曲喫茶ヴィオロン』は、昭和55年から質の高いSP/LPレコードの音を伝え続ける希少な店。真空管アンプから伝わるクラシックは柔らかで、耳が疲れない。
西荻窪では、国立の伝説の喫茶店『邪宗門』の流れをくむ『物豆奇』へ。おすすめは「ソーダフロート」。運ばれてうっとり、ザクロシロップを使ったグレナデンソーダのピンク色に浮かぶ真っ白なアイス……。昭和50年から続くアンティークな内装の中で味わうと、さらに格別♡。
物豆奇(最寄駅:西荻窪駅)
おとなの週末「中央線レトロ喫茶めぐり」特集掲載店舗。おすすめは「ソーダフロート」。運ばれてうっとり、ザクロシロップを使ったグレナデンソーダのピンク色に浮かぶ真っ白なアイス……。昭和50年から続くアンティークな内装の中で味わうと、さらに格別。
最後は、ヒミツにしておきたい『珈琲 K』。マダムがコンロひとつで作る甘すぎないホットケーキはまるでお日様のよう。美味しいコーヒー、あったか満腹メニューに心が丸くなる。ぜひ読者の皆様見つけてみて!
珈琲K(最寄駅:ヒ・ミ・ツのK駅)
K駅の“申(さる)”にまつわる商店街の小路に入ったところ。
マダムひとり、コンロひとつで作るお店のため、もろもろナイショ&行列禁止。
常連さんでにぎわう憩いのお店。注文はのんびり待とう。
まさに中央線は、文化遺産登録したいレトロ喫茶店の宝庫。ふらりと立ち寄れば、心はひと休みもふた休みもできるはず。
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