渋谷界隈を若者の街と敬遠するのはもったいない。10分も歩けば、昔ながらの落ち着いた神泉に辿り着く。「裏渋通り」とも呼ばれる道沿いには路地が伸び、大人が通いたくなる名店が潜んでいる。裏の裏まで歩いて探した店をご紹介!
画像ギャラリーいい店が潜む神泉の路地裏
野望もネオンもギラギラした渋谷がちょっと苦手である。ハチ公はその喧騒に健気に耐えているが、この辺りでご飯を食べるときは神泉まで歩くことが多い。細い路地があり、夕焼けだんだんのように石段で猫が寝ている。渋谷よりも下町の谷根千感があって落ち着くのだ。
さっそく編集の武内とともに、駅向いの石段に建つ小粋なイタリアンバー「アンシャンテ」でまずは一杯。前菜3種盛り合わせは1400円だが、ひとり分なら6種類にしてくれるサービスがうれしい。路地を抜けると渋谷の道玄坂と円山町が交差するにぎやかな通りに出る。
ひっそりと『和田丸19周年』の看板
坂を下ると、右手に魚介料理の店「開花屋」があり、早い時間からにぎわっている。その左手にはラブホのネオンがちらほらきらめく路地の奥に、ひっそりと『和田丸 19周年』の看板が。しかし、和田丸、どこから入るのだ? と見渡すと、中二階に続く細く薄暗い階段を発見。腹がつっかえそうだと太った武内はカニ歩きで昇るが、店の中を覗くと広い!
今日のおすすめは、アワビの蒸し焼き。おお、千円を切っている。ぷりぷりのタコ揚げも、濃厚なカニクリームコロッケも安いのに箸が止まらないではないか。
神泉でいわし専門店とは珍しい。
元の通りに戻り、おしゃれなギャラリー兼カフェ「holme」を通り過ぎた、その少し先のコーヒー豆店の角に『いわし専門店まるや』の行燈が。小さくて見落としそうだったが、神泉でいわし専門店とは珍しい。路地の奥にある店の暖簾をくぐると、老夫婦が焼き魚定食を仲良く食べている。厨房の無口なおやじさんが作る丁寧ないわし料理の数々を、気さくな女将さんが運んできてくれる。日本っていいなあ、と思えるこんな名店が路地の奥に隠れていたなんて
最後は、古民家バー「すがはら」でフルーツカクテルをデザート代わりに。神泉、落ち着いて過ごしたい大人にはおすすめの街だ。
半地下めしが流行中
渋谷駅の西口側にはなぜか、半地下の店がずらりと並ぶ!
まん福亭
定食サトウ
渋谷 神泉グルメMAP
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