ディープなイメージのある亀戸。西へ東へ歩きまわって見つけた結論は、路地に美味しい店があること。しかも、北口に多いことがわかりました。明治通りを境に西と東に分けて美食の三ツ星店をお届けします。
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亀戸を大解剖！人の良さが前面に出る人情酒場の街・亀戸
ディープな街でボリューミーな三ツ星店が続々！「亀戸」はフラッと北口の路地へ
亀戸に降り立ったのは、ライター市村幸妙。
学生時代の友人が亀戸に住んでいたので、よく飲み歩いていた街だが、昔の話。
しかも若い頃でお金もなかったから、安い適当なお店しか入れなかったし。ということで、ワクワクしながらブラブラ。
亀戸の飲み屋街といえば、駅北口の『畑なか』がある亀戸五丁目中央通り商店街にぶつかる通りだろう。
ここには有名店が立ち並びいつも賑わっている。東口側の京葉道路と並行する路地にも飲み屋が密集するが、まずは明治通りの西側へ。
ポツリポツリと飲み屋が点在するなかで、提灯の明かりに吸い込まれるように入ったのが『二升五合』。
これでもか！な量の刺身と素材を活かした味付けに感服
外にメニュー表が出ているのでどういう料理があるのかイメージしやすい。
おすすめの魚料理や季節メニューが豊富なようで早速入店。団体客のほかカウンターでひとり杯を傾ける初老の男性など、老若男女で賑わっている。
まずは刺身をいただく。鮮度が抜群に良い！あしらいのミョウガまで美味しく、すべてきれいに食べ切ってしまった。
「おつまみ３点盛り」の姫皮山椒煮は丼で食べたいくらい好きな味でお酒が進む。店名の由来は“ますますはんじょう”なのだそう。いいシャレだなぁ。
次に入ったのは、いい意味で亀戸っぽくないオシャレな店構えの『ienomi』。
前菜盛り合わせは破格のコスパ！味にも量にも大満足必至
女子会と思わしき団体客がおり、女性が集まるところに美味ありなので期待。
「一口前菜盛り合わせ」が出てきた時は、思わずメニューボードの価格を二度見してしまった。
なんせ13種類もの前菜がのっていて、しかも美味しい。うれしいなぁ。週末は昼から飲めるようで、お得なセットもあるしで魅力的。
三ツ星店を立て続けに見つけ、幸先いい！亀戸、素敵！！
ある日、亀戸にはなぜか外観がガラス張りのお店が多いことに気づく。おかげで賑わいや雰囲気がよくわかる。
何度か前を通って満席や貸切で気になっていた明治通り東側の『BALUCK 場楽』もその一軒。
原価のステーキに幅広い１００種の料理 店主の心意気に感動
平日の口開け直後を狙って入ることに成功。
まず驚かされたのがお通し。豆腐・白身魚・餅の揚げ出し。揚げたてでやさしい味わい、野菜もしっかり。一品料理並みのクオリティと量だ。
ご主人が「時間がかかってごめんねー」と言うので聞くと、ひとりで回している上、作り置きはしないのだとか。
頼んだ２品とお通しであっさり満腹になり、この日は１軒で調査を断念した。
ボリュームのある料理を提供する店が多い亀戸の中でもここの量は別格。大人数で予約して出かけることをおすすめします。
『亀戸餃子』の並びにある『畑なか』も、賑わっている一軒。
絶妙な焼き方でいただく焼鳥と酒が合う！
店外には紀州備長炭使用の札が掲げられる。炭に誇りがあるなら料理にもこだわっているに違いないと入店。いやはや、読みは当たった。美味しいし、ここもお酒が進んで困る。
個人的なフェイバリットは、ふんわりとした食感で臭みが一切ない「ればー」と、ネギにモモ肉とムネ肉がそれぞれ巻かれた「ねぎ巻」。異なる部位の味わい、食感がネギの甘みと相まって絶品。また食べたい。
調査の結果、三ツ星店は北側に集中したのだが、南側にも魅力的なお店があったのでお教えします。
１９９５年創業の『ビールガーデン BEAR” S CLUB』は15ヶ国52種類のビールを置くビアレストラン。珍しくBREW DOGのIPAのドラフトが置いてあり、担当の戎氏が大興奮。料理もビールに合うものばかりだった。
『HamBARger Basement』は、肉汁あふれる自家製パテが旨かった。朝まで営業しているのも高ポイント。
それから、亀戸の方々は人懐っこいのか、路地を撮影していたら「モデルをしようか？」と話しかけられること数回。まぁ酔っていた方だけど。亀戸は愉快でリーズナブルに酔える街だった。居心地が良かったなぁ。
亀戸路地の二ツ星店
亀戸もんじゃ おこげ
『亀戸もんじゃ おこげ』の アボカドとクリームチーズのお好み焼き 950円
昼は蕎麦、夜はもんじゃ焼きやお好み焼きなどを提供。定番のほか、アジアを中心に旅したという店主による「トムヤムもんじゃ」（950円）など独創的なメニューも楽しい。
写真は生地にアボカドが混ぜこまれ、しっとりと美味。
旨い酒と魚 いかり屋
築地から仕入れる鮮魚と月替わりで提供する日本酒が自慢。刺盛は３点、５点などがあり、３点盛は好きなものから選べる。
写真の竜田揚げは自家製の「いぶりタルタル」を添えて。店内は船内がモチーフで落ち着いた雰囲気。
下町うまいもん散歩におすすめ「亀戸」のパワースポットはここ！
亀戸駅の北口を出て、三ツ星店を横目に見ながら徒歩10分。
由緒ある神社があります。
亀戸香取神社
藤原鎌足が665年、東国下向の際に旅の安泰を祈念したことが起因。
平将門の追討使・俵藤太秀郷が参拝し戦勝を祈願し納めたことで「勝負の神様」として知られ、そこから近年は「スポーツの神様」としても有名に。五輪選手なども参拝に訪れる。
毎年5月5日には「勝矢祭」を開催。
亀戸天神社
菅原道真を祀る学問の神様で、本社は九州太宰府天満宮。
太宰府の神官がお告げにより諸国を巡り、1661年にこの地にたどり着き、飛梅で彫った天神像を奉祀したことが始まりとされる。
「花の天神様」としても親しまれ、4月15日からは「藤まつり」を開催。例年4月下旬頃には藤が満開になる。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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