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本格的な江戸前天ぷらが楽しめる名古屋の名店『天ぷら かき揚げ 光村』

寿司や天ぷら、蕎麦など、いわゆる江戸前料理。
名古屋で食べるとなると、覚悟が必要である。
ピンからキリまである本場の東京と違って、かなり値が張るのだ。
とくに天ぷらは江戸前と謳う店そのものが少なく、旨いといわれるのはコースで10000円以上もする高級店ばかり。

名鉄瀬戸線清水駅から徒歩約2分の『天ぷら かき揚げ 光村』は、本格的な江戸前天ぷらがリーズナブルに楽しめる。
それだけに昼時になると、店の前に行列ができ、19台ある駐車場が満車になることも珍しくはない。
名古屋でも指折りの人気店なのだ。

暖簾をくぐって店内へ入ると、長いカウンター席が目を引く。
テーブル席もあるが、揚げてから秒単位で味が劣化してしまう天ぷらは、カウンター席こそが特等席なのだ。
ここで、ぜひとも食べてほしいメニューがある。

それが、職人さんたちが目の前で一つずつていねいに揚げてくれる「天婦羅定食」。
海老2本とイカ、魚、ナス、シシトウの天婦羅にご飯と味噌汁、漬物が付いて1700円!
しかも、ウレシイことにご飯のおかわりも自由。

「もともと天ぷらは庶民の食べ物ですから、気軽に立ち寄れるのがウチのウリです」
と話すのは、北区清水にある『天ぷら かき揚げ 光村』の接客担当の水谷之俊さん(左)。
弟で料理長を務める浩三さん(右)とともに店を切り盛りしている。

「天婦羅定食」の天ぷらは、最初にイカ天を出してくれるのだが、絶妙な火加減でイカの甘みを最大限に引き出されている。
この後に続く天ぷらに期待が膨らむのは言うまでもない。
圧巻なのは、やはり海老天。
プリプリとしっとりの中間くらいの、何ともいえない食感の後に濃厚な甘みがふわっと広がるのだ。

「油は最高級のごま油とサラダ油をブレンドしています。
魚介や野菜の天ぷらよりも難しいのがかき揚げです。
油の温度や粉の付き具合、ひっくり返すタイミング、いわば天ぷら職人としての総合力が求められます」と、浩三さん。

「天婦羅定食」と人気の双璧をなすのが、この「かき揚げ丼」(1300円)。
かき揚げに使用する具材は、10尾分の海老と三つ葉のみと実にシンプル。
熟練の技術で、海老の甘みとプリプリ食感を引き出しているのはもちろん、千葉・銚子産の醤油をベースとした甘辛い味付けの丼つゆもご飯とかき揚げを見事なまでに一体化させている。
ガッツリと食べたい人は無料でご飯の大盛もOKだ。

『天ぷら かき揚げ 光村』は、今秋、店舗裏に「はなれ」がオープンする予定だそうで、ますます目が離せない。

天ぷら かき揚げ 光村
[住所]愛知県名古屋市北区清水3-19-18
[TEL]052-911-3512
[営業時間]11時~14時、17時~21時
[定休日]水曜

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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永谷正樹
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