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9割以上も愛知県産の食材を使った名古屋駅前『名駅 宴処 花かるた』の絶品コース

愛知県は食材の宝庫である。
それこそ、三河湾産の魚介や知多・渥美半島産の野菜のレベルは全国屈指。
しかし、味噌かつや手羽先などの名古屋めしも地元産の食材を使っているわけではない。
使えば格段に美味しくなることはわかっていても、コストや安定供給の面で二の足を踏んでしまうのだ。

名古屋駅太閤通口から南へ徒歩1分の場所にある居酒屋『名駅 宴処 花かるた』は、名古屋めしが自慢の居酒屋。
しかし、店の周りには、名古屋めしの有名店が数多くある。
それらの知名度の高さに対抗すべく、大規模なコースメニューの見直しを行った。
「まずは食材をイチから見直しました。
メニューを考えるなかで、名古屋めしにこだわらず、愛知県産の食材の美味しさを伝えたいと思うようになりました。
そして、9割以上の地元産食材を使ったコースが生まれました」
と、店長の後藤翔さん。

それが、全10品120分の飲み放題が付く「愛知県の地産にこだわった贅沢コース」(5980円)。
コースの主なメニューを順番に見ていこう。

まずは、名古屋めしの定番、手羽先の唐揚げ。
大手チェーンの場合、タイ産など外国産の鶏を使用しているが、ココは日本一の鶏肉、「名古屋コーチンの手羽先」。
肉質はもちろん、脂や皮も巷の鶏肉とはひと味もふた味も違う。
しかも、この大きさ!
かなり食べ応えがある。

続いて、「名古屋コーチンの八丁味噌焼き」。
八丁味噌ベースのタレに漬け込んだ名古屋コーチンの、もも肉とむね肉を焼き上げた一品だ。
八丁味噌は見た目よりも辛くはないのが特徴で、コーチンの旨みを見事に引き出している。
こんなの、旨いに決まってる(笑)。
お酒が永遠に呑めそうだ。

こちらは、「三河産黒毛和牛のすき焼き」。
三河牛は、飛騨牛や松阪牛よりも知名度は低いものの、愛知県を代表する黒毛和牛であり、脂の口溶けや濃厚な赤身の旨みは決して引けを取らない。
すき焼きには、大きくカットしたA4等級の肩ロースを使用している。

圧巻は、「産地直送!!愛知の地魚盛合せ」。
内容は日替わりだが、愛知県のブランド魚、絹姫サーモンや日間賀島産のタコ、豊浜産のスズキなど全7種類が豪快に盛られている。
三河湾産の魚介は、地元よりもむしろ東京の料亭や高級レストランで評価されている。
シェフが仕入れると、メニュー名に「愛知県三河湾産○○の……」と、わざわざ書き加えるほどなのだ。

コースの〆は、「ひつまぶし」。
ここ数年、鰻はずっと価格が高騰しているが、三河産にこだわって仕入れているという。
名古屋の鰻は、蒸さずに焼く地焼き。
皮はパリッと、身はふんわりと焼き上げた鰻を心ゆくまで堪能しよう。
「料理に使う醤油やみりん、お酒もすべて地元産にこだわっています。
地元産の食材との相性は最高ですので、それも楽しんでいただければ。
観光や出張で名古屋を訪れた方はもちろんですが、地元の人にも愛知県の食材のすばらしさを伝えていきたいと思っています」(後藤さん)

 

■『名駅 宴処 花かるた』
[住所]愛知県名古屋市中村区椿町16-22 [TEL]052-452-7730 [営業時間]11時半~14時半、17時~24時(23時半L.O.)※金、土、祝全日の夜は~24時半(24時L.O.) [定休日]年中無休、土曜日・日曜日・祝日のランチはお休み

 

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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永谷正樹
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