かつての学芸大学から移って5年、白金高輪の地に隠れ家のような面持ちである店は、きれいな空気感がある。ほんのり甘くダシが品よく利いた玉子焼きしかり、プリッとしたエビとイカをサクッと軽く揚げたかき揚げしかり。
画像ギャラリー夢呆(最寄駅:白金高輪駅)
料理も蕎麦も過不足ない職人の仕事に酒が進む
蕎麦屋らしい一品料理のどれも、その空気を映し込むように過不足ない仕事が見える旨さなのだから酒が進む。清新さを感じさせる蕎麦は、石臼で挽かれた純国産の蕎麦粉を使う二八。きれいに整った細切りで、風味の濃い汁をちょいと付けて手繰れば、香りよく、口の中にあとからあとへと蕎麦の風味が追ってくるのが堪らない。
玉子厚焼、かき揚、ます酒
864円、1404円、702円
江戸前久里浜産地蛸ぬた
810円
夢呆
1188円
お店からの一言
「自家製粉ならではの香りや風味をぜひ」
夢呆の店舗情報
[住所]東京都港区高輪1-1-12 カペラビル [TEL]03-6459-3973 [営業時間]11時半~21時(20時半LO)、土・日・祝は~20時半(20時LO)※ランチタイム有 [休日]木、1/1~1/4 [席]全26席/全席禁煙/予約可/カード可/サ・お通し代なし [交通アクセス]地下鉄南北線ほか白金高輪駅4番出口から徒歩2分
撮影/瀧澤晃一 文/池田一郎
2019年1月号発売時点の情報です。
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