武蔵小山の名店『紫仙庵』で蕎麦を打っていた榊原さんが独立したのは今年5月。浅草橋に開いた店は、穏やかな店主夫妻の人柄そのもののようで、都会のエアポケットのような落ち着いた空間が心地いい。
画像ギャラリー手打そば さかき(最寄駅:浅草橋駅)
噛めば旨みがじんわり広がる十割せいろ
蕎麦は石臼挽き自家製粉。おすすめは十割せいろで、噛みしめると旨みや甘みが広がって、まさに蕎麦を味わいつくすようなせいろだ。そして、卯の花、胡麻和え、炊き合わせ、天ぷらといった、夜の品書きに並ぶ日替わりも吸引力が高く、ついついあと先を考えずに注文したくなる。けれど、主役の蕎麦を楽しむならば、ほどほどに(笑)。
十割せいろ
800円
なめこおろしそば
1200円
牡蠣の紅花オイル漬け
650円
大きな牡蠣を空煎りしてからオイル漬けに。濃厚な海のエキスはしっかり系の燗酒と合わせて
お店からの一言
「夜はひとときコース3000円もおすすめです」
手打そば さかきの店舗情報
撮影/西﨑進也 文/岡本ジュン
2019年1月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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