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前菜から〆のご飯までリーズナブルに楽しめる名古屋・矢場町『小籠包酒場 矢場CHINA』

名古屋で数年前からブームが続いている点心。
2016年、名古屋の矢場町交差点近くにオープンした『小籠包酒場 矢場CHINA』は、その先駆けだ。

「“笑顔と会話があふれる食卓”をテーマに、居酒屋感覚で楽しめる店にしようと思いました。
グループで来られて、料理をシェアしながら楽しんでいただければ」と、店長。

ここの名物は、皮の色ごとに味が異なる「7つの幸せ小籠包」(980円)。
それぞれの味だが、白はベーシックな小籠包で、茶は名古屋らしく八丁味噌で味付けした鶏肉が入った名古屋小籠包。
海老と帆立の旨みを閉じ込めた広東小籠包はピンク。
黄は酸味と辛みのバランスが絶妙な酸辣湯麺のスープを使った北京小籠包。
赤の伊太利小籠包はトマトとチーズがたっぷり。
アジア料理に欠かせないパクチー入りの亜細亜小籠包は緑。
黒は四川料理の痺れるような辛さを詰め込んだ四川小籠包。

皮を破らないように注意して、箸でそっと小籠包の角をつまんでレンゲにのせたら、皮の先端を少し破って中からあふれ出るスープを堪能。
好みでレモンフレーバーのオリーブオイルを付けても美味しい。

グランドメニューの前菜を少量ずつ盛り合わせた「前菜の盛り合わせ」(7種1380円)も、客の大半が注文する人気メニュー。
この日は、(手前から時計回りに)たまキュウとよだれ鶏、中華風ポテトサラダ、四川風棒々鶏、パクチーメンマ、トリパリ、クリームチーズの紹興酒漬け。
どれもお酒に合いそうだ。

辛さが選べる「極みたんたんめん」(850円※ハーフは580円)や「約豚と九条葱の炒飯」(850円)など、〆の麺とご飯も充実している。
なかでも私のオススメは、台湾の名物「魯肉飯(ルーローハン)」(680円※ハーフは380円)。

ご飯の上には、醤油や牡蠣油、生姜、ニンニクなどを合わせた自家製ダレでじっくりと煮込んだ豚バラ肉がたっぷり。
食べやすいように香辛料は控えめに仕上げてあり、後味に五香粉がほのかに香る程度。

半熟卵を絡めたり、オリジナルのラー油をかけたりと、味変しても美味しい。
ラー油に入っているのはフライドガーリックではなく、ドライエシャロット。
この香りと食感が奥行きのある味を生み出して箸が止まらなくなる。
今回紹介した「7つの幸せ小籠包」と「前菜盛り合わせ」に、低温調理で24時間じっくりと煮込んだ「ジャッキースペアリブ」と「極みたんたんめん」または「炒飯」がセットになった「矢場名物セット」(2380円)など、お値打ちなセットも用意している。
日常使いにぴったりの店だ。

小籠包酒場 矢場CHINA
[住所]愛知県名古屋市中区大須4-1-7
[TEL]052-242-9102
[営業時間]17時半~23時L.O.
[定休日]第1日曜

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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