「永井荷風先生は毎日同じ時間にいらして、同じ席に座り、いつも『かしわ南ばん』を頼んで召し上がっていたそうです」と語るのは、万延元年(1860)創業の尾張屋・6代目で修業中の田中秀典さん。具は特注のごま油で炒めた鶏ムネ肉と、たっぷりのネギ。
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尾張屋(最寄駅:浅草駅)
浅草を愛した荷風が毎日通い続けた蕎麦
永井が一滴も残さず飲み干していたという蕎麦つゆのダシは、3キロ以上ものカツオ節を長時間火にかけてとっているもの。毎日食べても飽きのこないよう、前に出すぎない味を保ち続けているという。地元のお客にも愛され続けている、滋養が体に行き渡るような一杯だ。
かしわ南ばん
1100円
天ぷらそば
1600円
お店からの一言
「地元のお得意様に支えられて159年続いている味です」
尾張屋の店舗情報
[住所]東京都台東区浅草1-7-1 [TEL]03-3845-4500 [営業時間]11時半~20時半LO ※ランチタイム有 [休日]金 [席]全70席/全席禁煙/予約不可/カード不可 [交通アクセス]地下鉄銀座線ほか浅草駅1番出口から徒歩4分
撮影/大西尚明 取材/赤谷まりえ
2019年10月号発売時点の情報です。
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