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「雨花石が最適!」アウトドアブランドの証言

ひとりはアウトドアブランド「キャプテンスタッグ」の広報担当の方。

「ソロキャンプなどの人気上昇に伴い、アウトドアで、ダッチオーブンなどを使った石焼きイモを楽しみたいという需要も多くなりました。そこでダッチオーブンでの調理に適した石を探したところ、『雨花石』が最適だとわかったんです」。

雨花石はマーブル状の模様が美しく、観賞用の石として中国・南京の特産品にもなっている。もちろん、美しいから最適なわけではない。

「石を加熱すると割れることがあり、それゆえ怪我につながることも。それを避けるために割れづらい石をといろいろ調査したところ、石内部の気泡が少なくて加熱しても弾けたり、割れたりしづらいという特性を持つ、雨花石が安全で最適だとなったんです。当社ではこの雨花石の10〜25ミリ程度の大きさのものを焼きイモ用の石として販売しています」。

安全性は盲点でした。そういう最適さもあるのか。

※同じ名前の石でも販売店によって性質が異なることがあります。お店の方に相談しつつ、購入してください。

なんでもいいは危険! 河川敷や海岸で石を採るべからず

もうひとつの理由は「法律で石の採取を禁止されている箇所が多いからです。河川敷や海岸での石の採取は環境破壊につながり、漁業面への影響も少なくありません。そういった背景があり、現在、国内での石の採取は禁止されている地域がかなりあります。少しならいいだろうと持って帰ることで、罪に問われることも」(前出・日本玉石さん)。

なので、石屋さんやホームセンターで売られている石は海外からの輸入品が多いのだそう。先の親方の使っている伊勢砂利も伊勢ではなくフィリピンからのもの。たかが石、されど石。背景にいろいろな事情があるようだ。

[結論]石焼き芋イモで大事なのは……

「石」にこだわった極上の石焼きイモはどうなってしまうんだ。と、「石にこだわるのも大切だけど、それ以上に重要なのが焼き方だよ」。

最後に『五郎の石焼き芋』の親方が、素敵なアドバイスをくれた。はっ! そうだ。いくら包丁が良くても素材の魚が悪かったり、作り手に腕がなければ台無しじゃん!

「焼く時の温度と時間にこそこだわってほしい。温度は企業秘密だけど、時間は大きさによって違い、2時間から2時間半。時間をかけて焼くと、サツマイモ内のデンプンが糊化(糊状になること)して、しっとりねっとりとして甘〜い石焼きイモができるんだよ」

しかもこれは家庭などのオーブンで焼く際にも応用できるそうで、アルミホイルに巻いてオーブンに入れ、やはり2時間程度焼くと美味しい焼きイモの完成となるそう。というわけで、石焼きイモを美味しくする「石」は、用途に合わせて3人のアドバイスを参考に店から購入するのがよさそうだ。

ホフホフの石焼きイモがより美味しい季節が終わる前に試してみなきゃ。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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この記事のライター

編集部 武内
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