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コストコで多くの客が足を止めている場所があります。鶏を1羽丸ごと焼いた「ロティサリーチキン」の販売コーナーの前です。商品札には「重量1.3kg 税込699」との表記。「え?本当?」と、つい疑ってしまうほどのコスパの良さです。これは味わってみるしかない!

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店内の広さに圧倒された 日本一の「幕張 倉庫店」

コストコは、米国生まれの会員制大型量販店。倉庫型の広い店内が特徴で、食品や日用品はもちろん、家電製品、家具、衣類、書籍など幅広い商品を扱っています。

今回訪れたコストコは「幕張 倉庫店」です。日本に30店舗ある倉庫店の中で、一番の広さを誇ります。売り場は1階と2階の2フロアで、面積は1万5715平方メートル。とにかく広い。そして、いろんな商品が並んでいます。小屋のような屋外物置や、身長ほどの高さがある耐火金庫まであります。見ているだけで、楽しくなる商品構成です。お目当ての食品フロアは1階でした。普通のスーパーの倍ほどもある大きなショッピングカートを押して広い通路を進みます。

「1.3kgで税込699円」の衝撃

コストコには、皆さん、どんなイメージをお持ちでしょうか。「業務用を思わせるボリューム」と「値段の安さ」。質の良い多彩な商品構成に加え、この2点を特に思い浮かべるのではないでしょうか。そんなコストコの特徴を最もよく表現したようなお惣菜に巡り合いました。「ロティサリーチキン」です。

パックの中に、ローストされたばかりのチキンが1羽丸ごと入っています。コストコを繰り返し利用している方々には、おなじみのデリだと思います。ただ、初めて入店した人は、まちがいなく驚くことでしょう。販売コーナーには、「重量1.3kg 税込699」の商品札がたっています。このボリュームで、700円未満という値段設定が信じられません。通常なら2000円から3000円はするでしょう。実際、クリスマスシーズンにデパ地下で同様のホールサイズが、3000円ほどで販売されていたのを覚えています。それが1000円札1枚でお釣りがくるのです。

食欲をそそる香ばしい匂い、美味しそうなきつね色

ロティサリーとは、回転させながら熱を加えて肉を調理する器具を意味します。つまり、ロティサリーチキンとはあぶって焼いたチキン、ローストチキンのことです。

買った時は、調理されてすぐの熱々の状態でしたが、この時期は帰宅の時点ではさすがに冷めてしまいます。パックには、次のように温め方が書かれていました。「蓋を取り、電子レンジ500Wで8分程」

レンジから出すと、香ばしく甘い匂いが漂います。表面は、いい具合に焼けて美味しそうな濃いきつね色。嗅覚と視覚を同時に刺激されて、食欲がそそられます。

凝縮された旨味、満足のボリューム

1羽が丸ごと調理されていますので、脚の部分をはずします。ゴムひもで脚が固定されていますので、取り除きましょう。

あとは、フォークで切り分けてお好みの大きさで、楽しみます。お皿1枚に自分が食べたい量を盛ってみました。大人の男性が食べて、満足な分量です。計4皿に取り分けることができました。つまり、これ1羽で4人分。1人当たりの費用は175円となります。なんとも、家族思いのお財布にやさしい料理です。

さて、肝心のお味です。香辛料の香りが鼻孔をくすぐります。テリが美しい皮は脂がほどよくのっていて、旨味が凝縮されています。温かいご飯を皮にくるんで食べたくなります。実際、旨味がご飯となじんで、いいおかずになりました。

肉は、やわらかく、しっとりとしていて、ほどよい歯応えを感じます。絶妙な塩加減で、まさに、いい塩梅です。テカテカした焼き目の印象とは異なり、肉はしつこくありません。ローストされたことで、余分な脂が落ちているのでしょう。うん、うまい。

「お値段以上」を実感

ロティサリーチキンの人気は、コストコの店内を歩いていると、すぐにわかります。ロティサリーチキンが入ったカートと何度もすれ違いました。この値段とボリュームには、コストコに来たからには、つい買って帰りたくなるインパクトがあります。

ロティサリーチキンは他の倉庫店でも販売されています。幕張店で購入した時は、重量が1.3kgでしたが、仕入れの状況で少し変わる場合もあります。ただ、値段は重量に関係なく(たとえもっと重かったとしても!)同じとのことです。

あまりのコスパの良さに別の量販店のキャッチフレーズを連想し、「お値段以上」という言葉が頭に浮かびました。ロティサリーチキンこそ、コストコを象徴する逸品と言っても、言い過ぎではないでしょう。

「コストコ 幕張 倉庫店」の店舗情報

[住所]千葉県千葉市美浜区豊砂1-4
[営業時間]10時~19時(12月31日は8時~18時) ※混雑状況によって開店時間が変動することがあります。
[休日]1月1日
[交通]JR京葉線海浜幕張駅南口から徒歩約20分

撮影・文/堀晃和

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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