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寡聞にして知らなかったんだが、「愛知はタコが旨い!」と耳にした。その聖地はどうやら知多半島の先端に浮かぶ島らしい。実は昔からタコには目のない筆者。これは行かねば〜!

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海風、島時間、夕日を感じながら島をぶらり

その島の名前は日間賀島

知多半島の先端に浮かぶ…と聞くと、何やら遠そうだが、何のことはない名古屋からクルマで約1時間と高速船で約10分。なんでも“名古屋から一番近い島”ってキャッチフレーズもあるらしく、気分よく車を走らせればあっという間だ。

たった10分とはいえ、島へ渡る船の上を抜ける潮風は気持ちよく、否が応でも旅感が盛り上がる。

日間賀島へ移動するフェリーで。潮風が気持ちいい〜

本日投宿するのは『大海老』

日間賀島ならではの海の幸を贅沢に使った料理プランが充実した宿だ。そしてもちろん、今夜の狙いはタコ尽くし! 今回、「あいち冷やし旅」なるキャンペーンをめっけて愛知に来てるのだが、その旅行商品限定の「タコの冷しゃぶ」も含まれるという。お〜、いいじゃない。

あいち冷やし旅とは?

『大海老』。タコのモニュメントも入れてパチリ

でも、夕食にはまだ早いので、ぐるっと1週、自転車を借りて島を周ってみた。周囲5.5kmの島は、ぶらりと散歩するように巡るのにちょうどいいサイズだ。

穏やかな笑顔で気さくな雰囲気の島の人たち。挨拶を交わしつつ行くと、タコの形の駐在所やタコデザインのマンホールを見つけたり。

大きな松の木にかけられた恋人ブランコなるものも発見。見晴らし最高で、海と空に漕ぎ出すようでお〜、気持ちいい。

恋人ブランコ。のんびりとした時間が流れる

島の東にはサンライズビーチ、西にはサンセットビーチがあるのだが、『大海老』の目の前がサンセットビーチ。凪いだ海に大きな夕日が沈んでいくのをしばしボ〜ッと眺めていると、何だか時間が止まっていくようだ。

目の前の海に夕日が落ちていく

タコ壷で獲る、日間賀島のタコが旨いのにはワケがあるのだ!

さて、いよいよ「タコ尽くし」の宴である。

まずは日間賀島特産のタコを丸ごと茹でた名物「茹でタコ」だ。

塩と醤油でふっくら茹でられたタコは大迫力。そして茹でても固くならず、柔らか。茹でたては香りも素晴らしく、ハサミで豪快に切り分けて食べてみると、甘みと深い旨みがある。

「茹でタコ」。とにかく大きい!

ところで愛知のタコ、中でも日間賀島のタコが旨いのにはちゃんとワケがある。

実は日間賀島、三河湾に浮かぶ島の中でも唯一、栄養分豊富な水生岩(砂岩)で形成されている。さらに潮流の関係で、三河湾に矢作川や豊川から、伊勢湾には木曽三川から、それぞれのミネラル分豊富な山の恵みも流れ込む。

そのため、島周辺の岩場はとても栄養豊かで、タコの好むアサリやカニもたくさん生育。その岩場に仕掛けたタコ壺で獲るのが日間賀島のタコ、というワケなのだ!

「タコのお造り」。表情を変えた生タコがみずみずしく旨い!

タコ尽くしは続く。

お次は「タコのお造り」。吸盤や足の芯のスライス、ぶつ切り……。包丁の入れ方で食感も表情も違うタコを生で堪能する。いやあ、ビールが進むなあ。

冷やし旅旅行商品限定の「タコの冷しゃぶ」。

クラッシュアイスの上にのった「タコの冷しゃぶ」は、霜降りにしたタコを延ばして一度冷凍したものをスライス。

柑橘の香りが爽やかなポン酢でいただくと、肉厚ながらやはりとても柔らか。噛み締めるほどに旨みが口に広がるのがたまらんなあ。

コース料理の一例

焼き魚や貝類、締めの絶品タコ飯まで、いやはや、シアワセな宴はまだまだ続くのであった。

「タコ飯」

■大海老
[住所]愛知県知多郡南知多町日間賀島新井浜40
[電話]0569-68-2144
[料金]1泊2日2食付き1人1万3000円〜
[交通]師崎港から高速船で日間賀島西港から徒歩1分

客室の一例

この夏、注目! あいち冷やし旅とは

取材/池田一郎 撮影/西﨑進也

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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