頭がキーンとこない天然氷に驚き!
八ヶ岳山麓にある『蔵元八義』さんの天然氷のみを使用したかき氷が年間を通して楽しめる『天ノ屋』。
系列店が多数あり、高円寺をはじめ下北沢、三軒茶屋に店を構えるイタリアンバル『RAINBOW』や、スパイスカレー『虹色CURRY食堂』、薬膳スープカレーの『COSMOS』と、すべてのお店で添加物・化学調味料を使用しない食を提案している人気店ばかり。
「なぜ、かき氷屋さんを?」と店長の須藤さんに伺うと、代表が友人の紹介で『蔵元八義』さんとのご縁が繋がり、ちょうど良い物件に巡り合い、とんとん拍子で開店の運びとなったそうだ。地元のかき氷好きにはこんなにうれしいニュースはない。
練乳、シロップはすべて店内で手作り!
こだわりは氷だけではない。
練乳、シロップはすべて店内で手作りしており、化学調味料不使用の完全無添加。味は、氷で薄まるのを考慮して濃いめにしっかり仕上げている。
すべてのかき氷にかかっている練乳が濃厚なのだが、その秘密はスキムミルクを混ぜているから。スキムミルクは牛乳から水分・乳脂肪をとりのぞき乾燥させ、粉末状にしたもの。牛乳よりも低カロリー・低脂質であるのが特徴で、牛乳を使う料理の隠し味やパン作りなどにも使われ、スキムミルクを加えることで濃厚でリッチな味わいになる。
シロップは無添加ジャムに生のイチゴやマンゴーを1:5の割合で加えて作っているため、しっかりとフルーツの味が感じられ、フレッシュ感溢れるシロップに仕上がっている。
多彩なかき氷のラインナップ
かき氷のサイズは二段と三段の2種類があり、かき氷+シロップをかける層(一段)が増えるということ。ボリュームも見た目のインパクトもあるからか、ほとんどのお客さんが二段を注文するそうだ。
一番人気は「杏仁いちごのかき氷」。
杏仁シロップを混ぜた練乳に、いちごシロップ、仕上げに杏仁のクリームがトッピングされている。杏仁の華やかな香りが口の中に広がり、いちごの甘酸っぱさが追いかけてくる。食後にもおすすめ!
京都・宇治の『山政小山園』で作られる高級抹茶を使用。
あずきの甘さと抹茶のほろ苦さがほんのり感じられるシロップの組み合わせは間違いない。男性人気も高い逸品!(筆者調べ)
自家製カラメルと濃い生クリームを合わせたキャラメルホイップはふわっとクリーミー。
アーモンドのカリッとした食感と香ばしい香り、時折出合える苦みのあるカラメルソースが絶妙!
ピスタチオの香ばしさとクリーミーで濃厚なピスタチオホイップがクセになる。
甘さ控えめで、アーモンドのトッピングが良いアクセント。ホイップは追加するのがおすすめ。
ビターなチョコと酸味のあるイチゴの組み合わせ。
見た目は濃厚そうだけど、実はさっぱりで甘さ控えめ。お酒にも合いそうなので、ブランデートッピングとかあるといいな、なんて思ったり。
他にも、黒蜜きなこ、杏仁マンゴ、黒ゴマなど、どれも本当に美味しい! どのかき氷も、自家製の練乳とシロップがちょうどいい甘さで、氷が解けて水っぽくなっても負けないほど。多過ぎず少な過ぎずの程良い分量をかけてくれるので、最後まで余すことなく飲み干せる。
そんな甘ったるくならないスッキリとした食後感だからこそ、”おかわり”が発動する。どういうことかと言うと、”おかわり100円引き”というお得なサービスがあるのです。しかも、同じものを選ばくなくてもOK!
個人的には何度訪れてもどれにしようか迷うので、二段をおかわりして2~3種類楽しむのがベスト!
今後は季節限定のかき氷や、冬にお食事メニューの提供を始める構想もあり、夏が終わっても目が離せない。と、心待ちにしつつも、まだまだ暑い日が続くので、まずは夏のかき氷を楽しむとしよう。
■天ノ屋 下北沢本店
[住所]東京都世田谷区北沢2-36-14 ガーデンテラス下北沢1階
[電話番号]03-5738-7872
[営業時間]12時〜20時(19時半LO)
※2021年9月1日からは12時〜20時LO
[休み]年中無休
[席]40席
https://www.instagram.com/amanoya_shimokitazawa/
南アルプス・八ヶ岳の天然氷屋|蔵元八義
※ほか三軒茶屋店、川崎ルフロン店もあり、2021年8月31日まで期間限定でそごう横浜店に出店中。
取材・撮影/田村佳奈子
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