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東京・六本木の少し風変わりなたい焼き屋が話題、ということで、行ってまいりました。店名は、『OYOGE』。ちょっと古いですが、この店名とたい焼きといえば、昭和に一世を風靡した流行歌・「およげ!たいやきくん」が思い出されます。店頭に並ぶのは、鯛ではなく「イワシ」「アジ」「アサリ」と名付けられた3種類のたい焼き。

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フィナンシェのような「ハイブリッドたい焼き」

『OYOGE』のたい焼きは、生地からしてちょっと特別です。従来のたい焼きに使われる小麦粉や砂糖といった和素材に加え、アーモンドパウダー、きび砂糖、もち粉など、焼き菓子でおなじみの材料や技法を取り入れているとか。

今話題のお店『OYOGE』のたい焼き

焼き上がりを手に取ると、まず感じるのは“軽いカリッ”とした手触り。ひと口食べると、表面はサクッと香ばしく、中はしっとり・もっちり。例えるなら、フィナンシェやマドレーヌのようなリッチさをまとったたい焼き。和菓子と洋菓子のいいとこ取りをした「ハイブリッドたい焼き」とでも言いたくなる、新感覚の一尾です。

看板メニューは、イワシと名付けられた「粒あんクリームチーズ」(税込388円)。ほどよい甘さの粒あんに、クリームチーズを合わせているのが最大の特徴です。

「粒あんクリームチーズ」(税込388円)

ただ混ぜただけではなく、たい焼きとして焼き上げたときにバランスがよくなるよう、何度も試作を重ねて配合を調整。口に含むと、まず粒あんの素朴な甘みが広がり、追いかけるようにクリームチーズのコクとほのかな酸味がやってきます。

和と洋が喧嘩せず、しっとりと溶け合うその味わいは、まさに“ちょっとリッチでモダン”。コーヒーにも紅茶にも、もちろん日本茶にも合う、大人の甘党がうれしくなる一匹です。

お店の人に聞くと、アジとアサリは、1〜2ヶ月ごとに変わる限定フレーバーだそうです。『OYOGE』のたい焼きは3種類。イワシは定番の粒あんクリームチーズ、アジとアサリは1〜2ヶ月周期で入れ替わる“お楽しみ枠”です。

たい焼きだけでなく、サンデーなどもある『OYOGE』のメニュー

この限定フレーバーが、なかなか攻めています。今月は「チョコレートカスタード」と「アップルカスタード」の2種類が登場中。私は、「チョコレートカスタード」も食べましたが、濃厚なチョコとクリーミーなカスタードが口の方でとろけます。一方、「アップルカスタード」は、りんごの甘酸っぱさとカスタードのまろやかさが特徴とのことです。

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インバウンド客のハートをつかみ、またナイトライフの味付けに
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『おとなの週末』Web編集部
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