パンの楽しみ方は朝、昼の食事だけにあらず。生地やトッピングの組み合わせの妙で、夜にお酒と楽しみたい“つまみ”になるのです。『おとなの週末』編集・戎とライター・池田による、パンとセットで楽しみたいお酒のご紹介も。
画像ギャラリー『BARTIZAN Bread Factory』@広尾
サワードウ×白ワイン
オリーブ&ローズマリーブレッド(669円、1/2で367円)
素朴で料理と調和するのが、バルティザンのパンのこだわり。『カフェ・ラ・ボエム』などの自社レストランでも提供されている
オリーブごろごろ自然な味わいのパンに白ワインが進む
シグネチャーブレッドのサワードウは、自家製酵母と厳選した小麦、水、少量の塩だけで作り、ほのかな酸味も生きた健康的なパン。
「オリーブ&ローズマリー」は、その生地にさらにローズマリーがしっかり利き、大粒で塩気も酸味もいい塩梅なオリーブがごろごろ。食べ応えも十分だ。
白ワインはもちろん、スパークリングやビールでもイケる。
[電話]03-6805-0240
[営業時間]8時〜20時※売り切れ次第終了
[休日]無休
[交通]地下鉄日比谷線広尾駅4番出口から徒歩13分
(オンラインショップ有)
『Bricolage bread&co.』@六本木
バトン×黒ビール
いぶりがっこのバトン(280円)
パン生地は旨みも食感もしっかり。がっこのバリボリ感も感じつつ噛み締めると、さらに旨みがジュワッ。黒ビールほか、ほぼオールマイティに呑める
旨みたっぷりの生地 がっことスタウトのスモーキーさが◎
「顔の見える生産者の食材をなるべくありのまま使おう」という思いから国産小麦、可能な限り全粒粉を使うオリジナルの「ブリコラージュブレッド」。
小麦の旨みたっぷりな生地に、このバトンでは、エメンタールチーズ、カシューナッツ、そしていぶりがっこ!を混ぜて焼いている。いぶりがっこの燻香、塩気、食感も◎。黒ビールにも日本酒でも合う。
[電話]03-6804-1980
[営業時間]7時〜19時※金は〜20時、土・日・祝8時〜20時
[休日]月
[交通]地下鉄日比谷線ほか六本木駅1c出口から徒歩6分
(オンラインショップ有)
『ル・プチメック 日比谷店』@日比谷
バゲット×赤ワイン
山椒ブレッド(440円、1/2で220円)
旨みも食感もしっかりあるザ・バゲットと山椒がいい感じでマッチしている。ボリューム感のある赤ワインは当然、ウイスキーやラム系のカクテルもいい
香る山椒が刺激的 スパイシーな赤ワインなら文句なし
“本格フレンチスタイル”を標榜する京都発のブーランジェリー。そのバゲットは存在感抜群。
しっかりした外皮と中のもちもち感のバランスも秀逸だ。生地にオリーブオイルと挽いた山椒を入れて焼いたこちらは、ふわっと山椒が香り、ほどよくピリリ。正しく大人テイスト。オリーブオイルにつけても◎。
赤ワインやチーズをお供にー!
[電話]03-6811-2203
[営業時間]10時〜20時
[休日]施設に準ずる
[交通]地下鉄日比谷線日比谷駅直結徒歩2分
『fumigrafico』@代々木上原
自家製酵母パン×白ビール
スパイスチーズ(400円)
粉は北海道産の小麦と石臼挽き全粒粉を使用。生地には山椒、花椒、七味唐辛子、ブラックペッパーとダイスチェダー。白ビールとほんわり呑みたい
もっちりナチュラル ほんのりスパイス加減がビールと引き立て合う
店主ひとりの小さなパン工房、フミグラフィコ。自家製酵母のみを使ったシンプルでやさしい味わいのパンが自慢だ。
ふんわり丸い「スパイスチーズ」ももっちりナチュラルな食感。チェダーチーズと花椒やブラックペッパーなどのスパイスがほんのり香る。
この繊細なバランスと、ヒューガルデンの細やかな泡や軽い甘さが何とも引き立て合う。
[電話]080-5029-7278
[営業時間]15時〜20時※売り切れ次第終了
[休日]日・月・木
[交通]小田急小田原線代々木八幡駅北口から徒歩4分
(オンラインショップ有)
大人なパンで相性抜群パン呑み!
戎「パンてやっぱり朝とか昼、ブランチとかってイメージあるじゃないですか?」
池田(以下池)「いんや全然。レストランのテーブルに美味しいパンとバター、ワインは必須だと思ってるし」
戎「おお。なので今日は、ガチお酒に合いそうな、大人なパンたちを集めてみました」
池「うんうん。パン呑み、大歓迎。相性を探りつつ早速GOしよう」
戎「まずはこの『いぶりがっこのバトン』どうですか?」
池「この細長いやつ、しっかり小麦を感じる噛み応えに、いぶりがっこの燻香と塩気、バリボリ感がいいじゃん」
戎「生地の旨みもいいですねえ」
池「これには大好きなギネススタウトを合わせちゃおう!」
戎「わお。がっこの燻香とスタウトのスモーキーさが合う〜」
池「クリーミーな泡と旨みと塩気もいいバランスじゃろ」
戎「次はサワードウブレッドの『オリーブ&ローズマリー』。白ワインでどうでしょう?」
池「ほのかに酸味もある天然酵母のパンにローズマリーが利いてるし、オリーブがゴロゴロ。俺にはもう南仏が見える」
戎「オリーブの酸味もグッ」
池「白ワインもいいけど、ロゼとか、何ならウゾ(リキュール)でもいけちゃうね。満足感高し」
戎「なんかノッてきましたね〜。ではお次は鉄板系で、赤ワインとバゲット。でも〜……」
池「むうう。“本格フレンチスタイル”を謳う店とあって、バリリと焼けた表面で中もちもちのパンの旨さもさることながら、ぬおー、山椒が香る!」
戎「口の中で割としっかり香りが鼻に抜けますね〜」
池「赤ワインでもスパイシー系のシラーを選ぶとは気が利いてるじゃん。あ、でもコレ、ウイスキーとかでもきっと合うな」
戎「で、今度はほんのりスパイシーな『スパイスチーズ』」
池「あ、柔らかもっちり、ナチュラルな食感が美味しいね」
戎「後からじんわりくる程度のスパイス感で、チェダーチーズの具合もちょうどいいですね」
池「ここは小麦のビール、ヒューガルデンでどうよ?」
戎「あ、わりと繊細な同士。柔らかな泡や甘さとパンのほのかなスパイス感、引き立て合います。止まりませんね〜〜」
店のデータは、2021年10月号発売時点の情報です。
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