旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう! 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
枝豆は野菜、完熟後は豆類に変身!
枝豆は豆類と思っている人も多いかもしれませんが、実は野菜に分類されています。ただし、完熟して大豆になると豆類になるという、ちょっと不思議な野菜なのです。旬は、6月~9月頃。千葉県、群馬県、山形県、埼玉県、新潟県などが生産量の多い地域で、約9割が関東以北となっています。
近年、枝豆にもブランディング化の波が。なかでも、山形県庄内地方の特産である「だだちゃ豆」、群馬県利根沼田地方の特産である「味緑(みりょく)」、丹波地方の特産である「丹波黒大豆枝豆」はよく知られています。
だだちゃ豆は茶豆の一種で、普通の枝豆のサヤのうぶ毛は白いのに対し、だだちゃ豆は茶色いのが特徴です。 味緑は、一般的な枝豆と茶豆の交配種で、両方の良いとこどりをした旨味、甘味、香りの高い品種です。
丹波黒大豆枝豆は、黒大豆を完熟前に収穫したものです。一般的な黒大豆の枝豆の旬は9月中旬~10月ですが、丹波黒豆枝豆には解禁日があり、10月の初旬から10月の終わり頃しか販売されません。そのため、予約販売をする業者も多い希少なブランド枝豆です。
枝豆といえば茹でる、蒸し焼きにするとシンプルな調理方法しか思い浮かばないかもしれませんが、東北や北関東の一部の地域では、枝豆をすりつぶしてペースト状にした「ずんだ」が郷土料理となっています。
甘味をつけて餅とともにいただく「ずんだ餅」は土産品としても売られているため、食べたことがある人も多いかもしれません。他に、塩味やだし汁で味をつけて野菜や魚介と和える「ずんだ和え」なども美味です。
美味しい枝豆の見分け方
サヤが緑色で、産毛がびっしりはえ、ふっくらしていて、実が詰まっているものを。枝から切り離すと味や風味が落ちるのでなるべく枝つきを購入しましょう。ただし、枝に残っている葉やサヤが枯れているものは避けてください。
購入後は、すぐに茹でましょう。すぐに食べない場合は、硬めに茹でて水分を切ってから冷凍にすると、風味を損なうことなく保存できます。
枝豆の注目栄養素
ビールは糖質が多いから控えているという人には枝豆は一押しのつまみです。枝豆には、糖質の代謝に使われるビタミンB1が豊富に含まれているため、ビールの糖質をすみやかに代謝して、体脂肪に変わるのを防ぐサポートをしてくれるのです。
ビタミンB1は、ネギやニンニク、ニラなどの香味野菜に含まれる「アリシン」という成分と一緒にとると吸収力が高まります。
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もうひとつ、お酒好きには嬉しいのがメチオニンの含有量の多さです。この成分は、アルコール分解を促進するだけではなく、肝臓にたまった毒素を排出する働きを持つため、悪酔いや、二日酔いを防ぐ効果も期待できます。
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