14種類のパイからどれを選ぶ? 迷うのも楽しい、アメリカンなパイ選び
10時になり、店員が各テーブルをまわり、パイの店内飲食とテイクアウトのオーダーを取りはじめた。店内で「バニラアイスクリーム」(220円)か「ホイップクリーム」(110円)のトッピンクをして食べたかったところだが、トーストとパンケーキのボリュームに撃沈した筆者。テイクアウトを選択した。
13種類(取材日はレアチーズケーキの用意がなかったため)の中から選んだのは4種類。一番人気の「バナナチョコレート」、アメリカらしさ全開の「チェリー」、90年代のリバイバルである「ココナッツカスタード」、国内で見かける機会の少ないアメリカの伝統的なパイの「キーライム」だ。
パイは高輪店が閉店後もオンラインショップで販売が続く。だが、メニューが限られていることや、1ホールでの販売になる。高輪店に足を運ぶなら、マストチョイスはオンラインにはないパイだ。
一番人気の「バナナチョコレート」は、ホイップクリーム、チョコレートフィリングとバナナの甘さのバランスが絶妙。間違いない美味しさだ。
選んだ4品中、もっともサクサクのパイ生地を味わえたのもポイント高し。ホイップクリームの量は多いが意外とあっさりしていて、見た目のボリュームの割には1ピースをぺろりと完食できる。オンラインでの扱いはない(オンラインの情報はすべて2022年8月現在)。
順次販売していた復刻パイのひとつ、「ココナッツカスタード」。カスタードは密度が高く濃厚、甘さも程よい。かすかに塩気を感じるパイ生地はしっとり系で、フィリングとの相性がとてもよかった。
ほろ苦いカラメルソースは全体の味に締まりを与え、当時人気だったのも納得だ。オンラインでの取り扱いはない。
食べごたえ充分な少し固めの練りパイの生地に包まれた「チェリー」。サワーチェリーの爽やかな酸味が特徴で、フィリングはたっぷり。
90年代を過ごした人なら懐かしい、米ドラマ『ツイン・ピークス』に登場したチェリーパイと見た目がかなり近い。“あの頃”を思い出したいならぜひ! オンラインで購入可。
風味豊かなキーライム(メキシカンライム)を使った「キーライム」。柑橘系らしい酸味とほのかな苦み、練乳入りのフィリングの甘さとのバランスがお見事で、真夏に食べたくなる爽やかさ。
グラハムクラッカーを砕いたパイ生地からはシナモンが香る。そんな個性派なところも魅力のパイだ。オンラインでの取り扱いはない。